徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

2020-01-01から1年間の記事一覧

9月の映画まとめ

『フェアウェル』 ガンを患う祖母に病気のことを悟られぬよう優しい嘘をつき、家族・親族大集合した日々を描く。家族や価値観・文化の違いを題材に扱うハートフルドラマ。 監督の事実に基づいた内容らしい。 中国の文化では、癌を患った人には癌であることを…

【映画】レイニーデイインニューヨーク

ウディアレンの新作。やっと観れた。梅雨時期に観る作品ですね。 雨の日のNYですれ違う恋模様と土壇場から始まる新たな出会い。各々の話が並行して進んでいくところは「ローマでアモーレ」ぽさを感じる。ジャズ音楽、どこを切り取っても絵になるNYの景色と構…

【小説】私たちが孤児だったころ/ こころ

1930年代のアヘン戦争時代、上海とロンドンを舞台に、10歳の頃に失踪した父と母を探すべく探偵になったクリストファーのお話。・クリストファーが、両親はまだ上海のどこかにいる、監禁されていると思い込みの激しさはちょっとシュール。戦争の憎さをいつか…

【小説】対岸の彼女

「ひとりでいるのが怖くなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいても怖くないと思わせてくれる何かと出会うことの方が、うんと大事な気が今になってするんだよね」このセリフぐっとくる。 同世代の友人たちに読んで欲しい作品。共感してくれたり、くだら…

【小説】流浪の月

本屋大賞作品。あらすじは詳しく公表されてないから多くは語らないけど、良作。なぜ話題になるかはなんとなくわかった。真実と事実は違うということに胸打たれるし、真実はこの主人公更紗と文しか知らない。新しい人間関係を描いた作品だった。恋じゃないの…

【小説】抱く女

「抱く女」 吉祥寺に通う直子が不意に出会ったドラマーに恋しのめり込んでいく青春物語であり、色々な人間関係を経て、自分の居場所を探し求める女性の物語。 70年代の女性の生き辛さを10代の直子のフィルターを通じて描く。 時代は違えどいつの時代も男性に…

【小説】グロテスク

初、桐野夏生作品。美貌で娼婦の妹をもつ平凡でブスな姉の独白物語。 女子校の悪意的な描写が素晴らしい。女子校のヒエラルキーを構成する要素は勉強、育ち、容姿…。都会のお嬢様学校はどこで入学するかでカーストが決まる。自分も女子校だったから共感する…

2019年のアカデミー賞会員を振り返って。

日本アカデミー賞協会会員に選ばれて、舞い上がっていた去年の2月。コロナさえなければ3月6日はアカデミー賞授賞式に参加していたんだけど…こればかりは仕方ない。ただ去年は会員として沢山の映画を観れたのと、協会員として映画界に貢献できたことはとても…

【リチャードジュエル】メディアの力は巨大

クリントイーストウッドの新作『リチャードジュエル』。 人間を一つ一つ丁寧に写し、観る人によってどう想わせるかなにを感じさせるかを委ねるところは安定のイーストウッドぽい。 今回、「権力を握る人は頭がおかしくなる」とリチャードを弁護する弁護士の…

【ベトナム紀行】ホーチミン

ハノイ→ホーチミン 約2時間半空港から20分くらい。戦争証跡博物館 敷地内には、戦争で実際に使った戦車や軍機、武器などが展示されている。 戦争の映像や被爆写真が展示されていて、中でも枯葉剤の影響を受けた奇形児の写真が衝撃的だった。 身体が繋がって…

【ベトナム紀行】ハロン湾

いつか絶対来たいと思っていたベトナムの世界遺産、念願のハロン湾。 訪れた日は天気に恵まれ、12月一番の快晴で ガイドブックに載っているまんまの美しさ。 壮大で潮風が吹いていてとても気持ちがよいものでした。 ティエンクエン洞窟に下船し、鍾乳洞へ。 …

 【ベトナム紀行】ハノイ

年末年始にかけてベトナムに行ってきた。 空港から40分ほどで市街に到着。 市街に近づくほどバイクや車の量が多くなる。 1日目は政治文化の中心地のハノイへ。 12月のハノイは日本の冬より少し暖かく 過ごしやすい季節。 街中がカオスだった。 ひっきりなし…

2019年映画まとめ

2019年にみた映画を振り返ります。 ピックアップした映画メモでありながら 世界一どうでもよい映画祭、勝手にアカデミー賞!独断と偏見と愛に満ち溢れた賞レース。 ▼2019年観た作品(2019年公開関係なく) 1.マスカレードホテル 2.マイジェネレーションロン…