徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

8月〜9月の映画

傑作。心震えた。上映中泣くことはなかったけどエンドロールでいろいろ思い返すことあって涙が自然と込み上げてきて…。外国映画今年No. 1かも。

 

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しばらく余韻に浸りたくなる。2人の表情、まなざし心理描写が素晴らしくどんどん情が湧く作品だった。雨の日に出向くの迷ったけどこれは観に行って正解だった。 

壮絶ないじめ、過酷な受験戦争、貧富の格差など中国の社会問題を訴え、境遇がちがう孤独に生きる二人が出会い、次第に惹かれあい、傷を負いながら守りたいものを見つけてゆく。
最後、言葉を交わさず笑い合う2人の表情が美しい。
いやー、主演の男性(イーヤンチェンシー)の顔つきが菅田将暉に似ていてかっこいい。調べると中国のアイドルなんですね。

 

 

 

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女性冒険家っていうのは新しく、エミリーブラントもドウェインも役ぴったりだった。
ディズニーらしいユーモアさ、スケール感があって、まさにアトラクションに一緒にいるような感覚で観れる。ここ10年くらいディズニー行ってないんだけど、ジャングルクルーズには乗ってみたいなって思った。

プロクシマ(トラ)か可愛かった。

 

アルゼンチン映画「永遠に僕のもの」

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この綺麗なお顔の少年が犯罪に手を染めていくお話。実話だそうです。

主人公の顔がとてもいいのでずっと見ていたい…。
映画館で見逃した!と思ってたら、アマプラに入ってて、ちょっとだけ待ったらすぐにサブスクで観れる良き時代。
南米の80年代の空気感を味わえたのは本作のもう一つの醍醐味だった。

 

 

 

 

 

007ダニエルクレイグお疲れ様でした。

ジェームズ、15年間お疲れ様でした…。

007最新作「NO TIME TO DIE」。

ダニエルクレイグ最終作としては過去最高の007で、個人的には納得いく終わり方だった。

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ん〜いろんな感情がよぎる。
15年の歴史とダニエルクレイグのボンドをスクリーンでもう観れないと思うと、惜しみない感情が込み上げてきて、まさかスパイアクションで涙してしまうとは、自分でもびっくり。

 

イタリア南部・マテラの街をものすごいスピードで駆けていくカーチェイスシーンは迫力満点。置いていかれないよう必死で映像を追ってました。

 

能面や畳、作法など007の世界観に日本文化が取り入れられているのが日本人として嬉しく感じたところでした。


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ダニエルクレイグ、ほんとお疲れ様でした。
好きな役者の一人、ラミマレックめちゃくちゃいい役柄だった。

 

まだまだ移動に規制がある世の中だけど、007観ている時間は、ボンドと一緒に世界中旅をしていひとときでした。

15年間お疲れ様でした。

熱海で干物をやいたよという話。 

2021年、今年もコロナが収まらない2度目の夏がやってきて、今週8月が終わりました。


夏を実感したくて、海風にあたりたくて、

思い立ってATAMIに向かったのです。

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1泊どこにとまろうかと「熱海 宿」と調べるとゲストハウスのマルヤがヒットし、

ゲストハウスとカフェがつながっていて、入り口が開放的、コンセプトは「泊まると熱海がクセになる」に惚れて、即予約。

 

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ここマルヤで一番楽しみにしていたのが、朝食。ごはんとみそしるで300円。


そこに自分の好みの干物をグリルで焼けるのだ。干物はマルヤの目の前に干物屋さんがあって、買ってきた干物をや食くスタイル。

この鯖の干物が約400円くらいかな。


鯖の干物をかって、

そっとグリルの上にのせた。

うすぺら〜く、皮はてっかてかに光っている。

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はじめに皮のグリル上にのせて、蓋をしめる。

7分後ふたをあけると、ふわっとけむりが上がってきて、香ばしい香りが風に乗っかって運ばれてくる。

 

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ひっくりかえして、2分待つ。

最後はもう一度ひっくり返してまた2分待つ。


焼き始めて12分、

いい色に焦げがついていて、脂身がぐつぐつつぶやいている。

このじわ〜っと油がでているのがたまらん。

白いご飯とお味噌汁に鯖の干物グリル焼き。

熱海の朝ご飯。

お箸を通すと、ふわっと身が崩れて香ばしい香りが白いご飯をそそる。

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こんなに美味しい焼き魚を食べたのは初めてかも!!

と心底思った。

グリルや網焼きで魚を焼いて食べるのは、

海外で釣りして自分で釣ったサーモンを食べた以来だろう・・・。


熱海の朝ご飯。熱海さいこう、干物さいこう、お魚さいこう。

心の中で唱えながら、丁寧にいただきました。

 

干物でいうと、昔からするめイカがすきで、

おやつにたべていたものだ。

するめを辛子マヨネーズにつけてたべるのが、ベーシックながらも一番美味しい。


ある日、するめやを食べていたら、おばあちゃんから「干物おんなになるよ」と言われたことを思い出す。

干物女というえば、

2000年代テレビドラマで、干物女をテーマにしたドラマ「ホタルノヒカリ」が放送された。

 

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綾瀬はるかが演じる雨宮ほたるは、インテリアデザインに勤める働き女子だが、家にかえると

ジャージ姿になり、恋愛なんかすっぽかしてビール片手に縁側でゴロゴロするのだ。そんな女性を当時のドラマでは干物女と呼ばれていた。

ドラマが放送されたののが、私が中学生くらいの時だったと思う。

ジャージ姿に前髪ちょんまげの彼女をみて、自由で可愛らしいなと思っていた。

おばあちゃんが意図していた干物女が何をさしていたのかはわからないが、

干物女」というのは当時ドラマの中では存在していた。

 

あれから魚の美味しさや香りがわすれられず、

これまで素通りだったスーパーの干物売り場をじっくりみることが多くなった。


「今日も熱海の干物の味を再現するぞ!」と勢いでフライパンの上でやいたけれど、当たり前の様にあのグリルで焼いた味や色味は再現できないものだ。


味も一期一会みたいなものなんだよな・・・と思いながら

フライパン焼きの干物をたべた。

じゃあキャンプや川辺で、熱海で買った鯖の干物をやいたら、

同じ味になるのか・・・といったら、そうでもないだろう。


熱海の地元を感じられる場所とのんびりとした朝の時間があっての、味なんだろうなと思った2021年の夏。

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マザーハウスはじまりのバッグ展 ものの価値について思ったこと

先日、ふらっと立ち寄ったMOTHERHOUSE本店。お店の奥のスペースが特別企画「はじまりのバック」が開催されていた。

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2006年から2008年に作ったレアバッグたちが並べられていたり、当時の写真や記録が展示されていた。

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スペースは小さくんだけど、みて、聞いて、考えて、感じることがとても大きなものだった。
2008年の情熱大陸で山口さんのことをしり、(高校生ながら、命懸けなことをされているなぁと思ったことは覚えている)

経営者としてデザイナーとして会社もバッグも進化してきて本当にすごいなぁとしみじみ思った。

 

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今ほとんどのお店に並べてあるバッグは、皮のものだけど、2006年から2008年はバングラディッシュのジュートをメインでデザインされていて、リアルに手に取って見れてとても貴重な時間だった。

大学の頃は高くて買えなかったし、20代前半は買う機会がなく・・・。
使い始めて数年、革製品はすべてMOTHERHOUSEなんだけど、
使っているとでかけるのが楽しくなるし、ふらっと店舗に立ち寄って新作みる時間もすきだし、
いい距離感とあたたかさをもって接してくれるスタッフもすき。

 

発展途上国から世界に通用するブランドをつくる」

 

私は企業の理念がとても好きだ。

 

MOTHERHOUSEのバッグを持ち歩く中で、
身につけるものが生き方やメッセージ=自己表現の一つなんだなと感じた。

ぶっちゃけ、服とか小物とかファッション全般にこだわりがなく、
ユニクロとかGUとか、無印とかで全然OK!プチプラでこなして着れればOK!くらいだったんだが、バッグだけに関しては、なんでこだわるのかと質問を聞かれたら
即自分の意見を伝えることができる。

「作り手の温もりを感じられるから」

途上国の職人の手仕事から生まれ
「現地の人がつくったの?」というくらいクオリティもデザインも完璧で丁寧に仕上がっている。

 

作る裏には、
「モノづくり」を通じて「途上国の可能性」を世界に届け、「途上国でも通用するブランドを作る」という目的があるからだろうと。

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「かっこいい、かわいい」を作っていくための徹底的なこだわりがあって、
企業として「商品」で勝負しているところに、山口さんはじめ、バングラ現地の作り手のプロフェッショナルを感じるんです。

商品との出会いも一期一会で。
よーくみるとね、商品も 一点一点模様が微妙に違っていてるんですよね。
革だから長年使うことで味がでてくるから、
世界に一つだけのモノになるから、大切に使うし、愛着がわいていく。

 

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モノが溢れすぎている時代からこそ、毎日何を身につけるか、着るかで、価値が現れるものなのかなと思った。自分の生き方に合わせて、「何気なくGUでいいや」じゃなくて、服に対してももう少し、身につける価値を自分なりに問うていきたいな〜と感じたこの頃。

展示会はしばらくやっているぽいので、秋葉原や上野に出向くことあればぜひ。

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アンティークリュック使い始めて3ヶ月目。いい味出てきました☆

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【映画】ドライブマイカー


妻との記憶が刻まれた車。聴けなかった秘密。辿り着く場所。

村上春樹「女のいない男たち」から短編「ドライブマイカー」を映画化。

 

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物語性のある小説を読み終えたような感覚でした。原作とは設定が変えているけど、原作の村上春樹のテイストを残しながら、描かれる人間の多面性、内面性と成長。喪失、後悔、再生、みな何か失ったものを抱えて生きている。美しくも儚い芸術作品。

村上春樹の小説はほとんど完読するほどめちゃくちゃ好きで、映画かなりよかったから思いつくまま書いてみた。傑作、素晴らしかった。

 


2021年邦画三本指に入る、めちゃくちゃよかった。179分ほぼ3時間と時間だけ見れば長いんだが、これっぽっちも退屈、窮屈に感じない。半分以上が車の中で繰り広げられる会話劇。特別に感動できる場面があるわけではないが、出てくる広島、瀬戸内の景色がとても美しく脚本もとてもいい。

 

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好きなシーン、家福(西島秀俊)とドライバーみさき(三浦透子)2人が運転中にタバコを吸うシーンがあって、火のついたタバコの灰を窓から払うのかと思いきや、サンルーフを開けて夜の道路で2人して手を伸ばして火のついたタバコを突き出すところが、個人的に一番のハイライトシーンだった。


戯曲「ワーニャ祖父」を読んでみたい。戯曲の舞台稽古の中で手話する脇役の女性がいるんだけど、手話だけの演技がかなり印象に残る。


車は詳しくないし興味はないんだが…80年代ちょっと古めの赤い車は、高速道路を走っているひきめのシーンを眺めると、チョロQがは知っている感じで可愛い。調べるとサーブ900?らしい。

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ノルウェイの森、バーニング と映画化されてきたが、村上春樹が苦手な人でも映像を、景色を、戯曲を楽しめることができのではないかなぁ。ロケ地が広島、車ある人は景色が良い場所にドライブ行きたくなるだろうな〜。朝も夜も広島の瀬戸内は美しい。


メイン人物西島秀俊三浦透子岡田将生とかなり配役もよかったです。なんといっても三浦透子の無口で感情を表さないドライバー三浦透子はほんとにピッタリハマってた。好きな女優さんの1人になりました。


圧巻の179分。

生きてる限り失ってしまうことはある、それを後悔のないように生きることを教えてもらった。

小説もう一回読み返そう。

世田谷公園の虹

 

6時24分、世田谷の空に大きな虹が

かかっていました。

虹見たのいつぶりでしょうか?

東京の空にかなり大きめの虹を観れるのはラッキー。

 

世田谷公園の

「一番天国に近い場所(タイムカプセルの丘)」からの撮影📸笑。

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毎朝世田谷公園では6時半にラジオ体操が始まり、終わりかけにしれっと虹が顔を出し始めていました。

空が広くて気持ちのいい朝ですねー。

 

見上げると

 虹がかかる

夏の空

 

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4月〜7月の映画

・ベルヴィルランデブー
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2004年に公開されたフランス製アニメ映画「ベルヴィルランデブー」が一部映画館にて上映するとのことでめちゃ楽しみだった!
フランスでは長く愛され続けられているアニメ作品らしい。音声はなく、アニメーションと音楽だけで展開。
ユニークなビジュアルとアイデア、奇想天外な展開にじわじわ引き込まれる。
ツールドフランスに出場した息子がマフィアに誘拐され、おばあちゃんとワンちゃん🐶が奪還のために冒険に出るというお話。おばあちゃんすげー!愛があればなんでもできると勇気もらえた。
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2枚目の3人の姉妹老婆とおばあちゃんのセッションシーンがめちゃくちゃすきで演奏聞いてて楽しいシーンである。
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カエルの料理出てくるんだけど
榴弾を池に投げ込み、カエル捕まえるとかメチャクチャすぎて頭から離れない。


・ファーザー
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都内の映画館が再開された後にやっと「ファーザー」観てきた。認知症を疑似体験しているようなストーリーと見せ方。忘れていくことの怖さが、このセリフに全て詰まっている気がした。
「わからない、覚えていない、全ての葉がおちていくようだ」
認知症本人も辛いだろうけど、介護する側もリアルで自分の時間人生を犠牲にする辛さは、他人事ではないだろうと。どちらの立場になる可能性もあって「自分だったら」が観ている間つきまとっていた。
プラスでいうと、やっぱり定期的に家族に会いたいなと思えた。
それ以上にアンソニーホプキンスの演技はすばらしかった。

・ジェントルマン
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ガイリッチー監督作、
最初、何が起きているんだろう?って思ったけど徐々に引き込まれて行くかっこよさと面白さでした。
またイギリスに行きたいです。


・くれなずめ
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松居大悟監督「くれなずめ」やっと観れた。結婚式の披露宴〜二次会までのもてあます時間、過去を振り返りながらわちゃわちゃするお話。男の子のグループのノリ?や会話を垣間見ているようで楽しい。
ふとあの頃の友人は元気しているだろうか…むかーしの友人に会いたくなる、切なくも楽しい、喜怒哀楽で忙しい内容で面白かった!


・街の上で
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下北沢トリニティ、スズナリ、本田劇場、古本屋などなど…下北沢の何気ない景色に安堵しながらも、一歩踏み込めばこんなにも違うところに辿り着けるのかもしれないと思った。
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街も人も恋愛も常に「流れる川は同じにあらず」だから愛おしいのかもしれない。
下北沢に行ったら青と彼女たちに会えるんじゃないか…って気がした、いや気がする。

バイプレイヤーズ
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テレビドラマ第1作から続いたファンムービー。映画へ作りの愛と大杉漣さんへの敬意が込められた映画でした。感無量。役者ら本人役で出ていてどこまでが現実でどこからが映画のお話になるのか…素晴らしいバイプレイヤー100人。
これで一旦終わりなのか…と思うと寂しいなと。
たぶん、そうだろうなと思いながら見てたけど、やっぱりラストシーンの写真に私はうるっと涙…エンドロールも豪華だった。
小さいおじさんシリーズも映像で観たいなぁ。ちなみに私は遠藤憲一さん推し。
本作の主役のふうちゃん(しば犬)が優しくて可愛すぎて始終癒しな存在でした。


こんなご時世だから、おうちで名作を観たり。
タイタニック
金曜ロードショーにて。泣いた。若き頃のレオ様かっこいい。
・レオン
フォレスト・ガンプ
ナタリーポートマンの鋭い眼差しとミステリアスな美しさに惚れ惚れ。
・キャッチミーイフユーキャン
ショーシャンクの空に
トレインスポッティング