「カメラを止めるな」の雰囲気に近インディーズ映画。サスペンス、コメディ、純愛ストーリー。
東大出身のニートが、ふとしたきっかけで銭湯でバイトを始めるが、深夜のその風呂場は殺し屋として場所を提供していた。
東大出身、無職、銭湯でバイト、深夜は人殺し場所として貸し出される銭湯、なかなか設定が面白くて、じわじわと余韻が来る系。
「お風呂屋さんの仕事も、結構危ないんですね。」
印象に残るセリフ。
主人公の和彦、単なるおバカさんなのか。事件に知らず知らずと巻き込まれる主人公ってこういうキャラクターが多い。ちょっと天然で憎めない性格が、愛おしい。。
人生なんてただ呆然と過ごすのは"憂鬱"だけど、歯車が噛み合ってかけがえのない瞬間が訪れたりするものなんだろう。
高学歴でニート、実家暮らしってもしかするとして意外といるのかもしれないし。高学歴でいい会社に入ったから幸せになるとも限らなしい、まー、この主人公和彦のような、周囲の目を気にしない我が道を往くタイプが、幸せだったりするのかも。
にしてもね、和彦の両親も天然過ぎるというか、穏やかすぎるというか…幸せだなぁ。
東大出ても、息子がニートでも、早く働け、とか、大企業に就職しろとか、言わない家庭なので、親子関係これくらいの距離感や温度感が、平和で窮屈しない関係なんだろうな、と生き方みたいなものを考えさせられたよ。
とりあえず面白いからぜひ、見て欲しい。
うーん、松本もいいキャラしてる、いい奴だ。