地元に残った者、夢を追いかけ上京した者たちの成長と苦労や葛藤を描いた青春群像劇。
現実と理想、生と死、常に変わっていく都会の景色と変わらない地元の風景が交錯する。
環境が変わると仲間と疎遠になっては何かのきっかけで戻ったり。”永遠”という言葉は存在しないと気づいて、一歩前に進む。そして理想と現実の乖離に苦しむと、どうしても”たられば”を抱えてしまう。
3年前のある俳優の事件があり、急遽代役を戸塚純貴 さんに立て撮り直したそう。戸塚くんいい演技してたな。
この映画の象徴となる、学校帰りの長い一本道。青春だった頃へと誘うトンネルのよう。
過去にしがみつくほど、失うものが多くなるなるもの、自分の経験経験も含めて。重たいエピソードだけど清々しくなる。自分も地元から都会へ上京して、たまに実家に帰るときに味わう、田舎の安堵感。いい意味で変わらない風景があるからなんだな。この気持ち、大切にしたい。