【観た人の心と脳裏に、家族の風景が思い浮かぶと思う】
俳優の斎藤工さんが監督を務めた映画。
観終えた後に残る、あたたかさや優しい音の余韻が寝るまで残っていた。
余韻が消えないうちに感想を。
笑えて時には涙が目に浮かぶ。
涙と笑いをうまく融合した内容だった。
そして見事なキャスティング。
13年前に突然疾走した父(リリー・フランキー)の居場所が分かったが、余命3ヶ月だった。
弟のコウジ(高橋一生)は面会する、兄のヨシユキ(斎藤工)と母(新野美鈴)は面会を拒む。
そして3ヶ月後に父は亡くなってしまう。
葬儀には父のことを知る人が集まり、
父と家族の13年間の空白が、知らなかった真実やエピソードで埋まっていく物語。
佐藤二朗さんも出演しているんだけど、
彼が出るってことは、必ずどこかで笑いが起きる。
重たいテーマの中に、上手くコメディぽっさが入っていて、
斎藤工監督の一つの才能だと思った。
本当に素晴らしかった。
幸いなことに身内で亡くなった方がいないから、
葬儀にでたこともなければ火葬するところを見たことがない。
火葬シーンは、今この世から人がいなくなる、最後の瞬間だと思った。
命の誕生と死去命の儚さや尊さを目の当たりにした。
兄、弟、そして弟の彼女が火葬前で座っているシーンが忘れられない。
昔一緒に暮らしていたアパートでのこと、
キャッチボールをしたことなど
”家族の風景”がきっと脳裏によぎっていたんじゃないかな。
縁が切れていても、家族ってどこかで絶対繋がっている。
父親が子に対する愛や母親が子供を大切にする優しさが溢れた作品。
静けさの中に、日常で溢れる音が耳に残り、劇場を出た後も余韻に浸った。
主題歌を歌う笹川美和さんの「家族の風景」も内容にぴったり。
観終わった後、綺麗なチケットがシュワクチャになっていた。
気持ちが弾みながらも、どこか緊張していたのだろう。
*
「blank13」
24日から全国順次公開。
現在は新宿シネマートのみ公開。
*
公開1週目のレディースデー。
劇場ギリギリに着いて、入り口でチケットを見せたらチケットもぎってくださったのが、
な、な、な、な、なんと斎藤工監督だったのだ!!!
本日シネマート新宿にて、
— 映画『blank13』齊藤 工と仲間たち (@blank13official) 2018年2月7日
神野三鈴さんと齊藤工監督がチケットのもぎりを担当して下さいました!#blank13 #神野三鈴 #齊藤工 #斎藤工 pic.twitter.com/QxUtZOUFxa
後日Twitterのアカウントを知りました。
隣には神野三鈴さんもご一緒していました。
お忙しい合間時間を縫って、出向いてくれるお二人の心遣いと気持ち、人として素晴らしいです。
上手く人間を描いた物語。
そうそう、こんな邦画を観たかっんだ。
もう一度観にいこう。
Neverまとめました。
https://matome.naver.jp/m/odai/2151822130618840401