徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

【映画】ラストレシピ 麒麟の舌の記憶

【関わる人の記憶がストーリを紡いでいく、料理と人の心のあたたかさに感動】

料理人の佐々木充は一度食べた料理を同じ味で再現してしまう天才料理人。
麒麟の舌をもつ男だった。
ある日、中国から天皇陛下の料理番だった山縣直太朗が作ったレシピを再現して欲しいと依頼が来る。
言い渡されたのは、レシピを探して欲しいと。胡散臭いと思いながら佐々木はレシピ探しにでる。


期待せずに観に行った。すごくいい映画で自然と涙が溢れた。
西島秀俊さん演じる山形直太朗が料理人として生きた証が、関わってきた人々の記憶で、真実が解き明かされる。

話が進むにつれて謎が解けて、ピースがピタリとハマる感覚、驚きの展開。
伏線が散りばめられていて、あぁそういうことかぁと納得。
人のあたたかさを感じられて見ごたえがある。

1933年の日本、満州ソ連が関係し、時代超えて描いているから、
実話なのかなとも思ったがそうではないらしい。

綾野剛さんがチャーハンを作る腕がとてつもなくよい。
宮崎あおいちゃん、お母さんだったなぁ。

美味しい料理に国境はない。

野菜やお肉をカットする音、グツグツコトコト時間をかけて煮込んている音、お肉がジュワ~と焼ける音が
響き渡る。
料理が美しい。
一番食べたい料理は豚の角煮定食だなー!

お腹がすく映画だった。