徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

【映画】カフェ・ソサエティ

【1930年繰り広げられるNYとロスの憧れと尊敬、人生は予測不可能】

1930年代のハリウッドでは芸能、政治、ギャングといろんな人が出入りしていた場所に、映画業界で働くことを夢見たNY出身の青年ボビーが、業界の有力者である祖父に頼りハリウッドに上京してくる。彼の恋愛観や経験を通じて、夢とは幸せとは?を描くストーリー。



ウッディ・アレン監督の中では、とても好きな作品。酔いしれるジャズ音楽から物語が始まり、変わらない語り口調からテンポよくストーリーが進んでいく。特にこの作品の主人公である青年ビルはハリウッドに憧れをいだき、NYからはるばるロサンゼルスにやってくる。夢を抱いて若者が田舎から都会にでてくるように。若者が夢を叶えるために都会へ出たい、挑戦したいという気持ちはかなり共感できる。


30年代のロサンゼルスが美しく、ファッションにもこだわっているのが印象的。ジュエリーが光り輝き身に付けている人はセレブだと分かる。
秘書が着ていたパステルカラーのワンピースはとてもかわいい。
歌手星野源が歌う「恋」のバックダンサーを思い出した。
ゴシップガールの主人公セリーナを演じたブレイクライブリーの美しさには見惚れてしまう。ゴシップガールのときとは違った美しさとゴージャスさが溢れていた。

「人生は予測不可能」なのかなとこの作品を観て思った。人生は選択や決断の繰り返しで、こうしておけばよかった、あのときこうしておけば...とかの後悔もあったりするが、どんな選択をしてもやってみないとわからないものなんだと。「人生とは?」考えつきないテーマであり一人ひとり違った答えを持っていると思う。

夢を追いかけて成功してハリウッドやニューヨークなどの街で暮らしたいと望んでも、最終的には生活していくだけの経済力を求めて生きていかなければならない。これが現実。
自分が望む幸せって、人生をどう選択していくかを考えさせてくれる作品。

華やかな30年代に繰り広げられる人間模様やあこがれ、尊敬が入り混じっていた。