徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

【映画】ペンタゴンペーパーズ 最高機密文書 

仕事映画!報道の自由を解く物語。
キャサリン役のメリル・ストリープの演技が自然だった。
プラダを着た悪魔の編集長が頭に蘇ったけど。
時代は1970年代。女性の社会的地位はまだ低い中で、キャサリンが戦う姿はかっこいい。

政府から最高機密文書のペンタゴンが流出して、そこに書かれていたことは、なんとベトナム戦争の事実だった。このことをニューヨークタイムズの記者がスクープし、これを知ったライバル社、ワシントンポストのの発行人キャサリンは、記事の差し止めをする政府と戦っていく。

淡々と時間が過ぎていく切迫感に、観ているこっちあで緊張してくる。

タイプライターで文字を打っているシーンがたくさん出てくる。めんどくさそうな作業だなぁ。delateのボタンがないから、文字を間違えたらそのまま紙に反映されるんだよね?
実物のタイプライターをこの目で見てみたい。
記事は原稿ができたら、パイプを通じて地下の印刷室へ届けられる。印刷室からはインクの匂いが漂ってくるかのよう。

新聞には、限られた時間の中で文字で形にする、熱い想いが1文字1文字にこめられてると思うと、毎朝新聞の活字に触れてみたいと思った。新聞取ることは絶対ないけど。

【映画】「ウィンストン・チャーチル」 チャーチルそのものだった。言葉の力の凄さ。

アカデミー賞作品!
ゲイリーオールドマンのチャーチルがお見事!!
チャーチルの特殊メイクした辻さんに盛大な拍手を!!

一度は映画業界離れた辻さん、ゲイリーからの強烈な依頼に答えて戻ってきたとのことで。
メイクは完成まで3時間。メイク中は、黙って動かずに抵抗せず座ってくれてたそうです。
日本人の器用さが作品を通じて認められたってところでしょうか。誇りに思います。

ダンケルクの裏側には、チャーチルの苦悩と葛藤があったことを知れたのは良かった。
首相という偉い立場であるけども、そんな彼も一人の人間であることを
妻やタイピストの女性のやりとりや、ちょっと不器用な性格から感じた。
人間味があったね。


バス、地下鉄にも乗ったことがないチャーチル
そんな彼が初めて地下鉄に乗って市民の人たちとコミュニケーションをとり、
市民たちが”Never”と声を合わせて発していたシーンは感動モノ、うるっとくる。闘う意思を取り戻す展開から最後への演説のクライマックスは熱い。

ラジオで話す直前のシーン、時計の針が刻々と動き、見守るタイピストとピッタリの時間で話せるよう急かす男性が映されていて、緊張感がある。

ラスト、有名な演説はすごかった。
最後の「never surrender」は、いぇ〜〜〜い!って声あげたい、
拍手したくなった。
頑固な首相が、演説で心を動かす。
人の心を動かすのは、熱意と言葉。
言葉を武器にした瞬間だった。

英国王のスピーチ」と「ダンケルク」を先に観ておくと、より時代背景がわかって面白さが増すと思う。
歴史が好きというより、ある程度背景を知っておかないと難しいというか、、横にいたお姉さん方は寝てらっしゃった。。大学の般教の授業でちょっと触れたくらいと、ダンケルク観てたから、ついていけたかな。世界の歴史を知ってて損することはないなと感じたので、改めてWW2らへん調べてみたくなった。事前に歴史背景をサクッと調べておくことをおすすめする。

チャーチルの名言
〝失敗も成功も終わりではない。肝心なのは続ける勇気”

こういうの世界史を勉強していた時にみると、
もっと知ろうと思えて勉強したくなりそう。

東京ミッドタウン日比谷で鑑賞

東京ミッドタウン日比谷 プレオープン、

一足先に入場してきた。

 

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ニューヨークのグランドセントラル駅のような造りと天井。地下から直結していて、空気が変わる。

 

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 新しいtohoシネマ

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CINEMA PALACE

映画の宮殿をイメージしたのだそう。

広くてカーペットもおしゃれで内容もゴールドと光が合わさりリッチ感溢れてる。

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ゴジラがお出迎えしてくれる。

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4月20日公開のアンロックを観てきた。

感想…思ってた以上に面白かった!
主人公の周りに裏切り者が多くて、出てくる人物に疑いを抱くし、いつ銃で打たれるか…と思いながら観ていたや、久しぶりにドンパチ系観たから神経使った。笑

実際にあったフランステロ?のことや宗教など、現実問題をうまく絡めてのテロ計画をCIAのスペシャリスト、アリスが暴いていく。
弱2時間で何人亡くなっただろうか…笑

ロンドンの街並み、ロンドンアイ、ビックベン、タワーブリッジ、ロンドンの象徴の建物…、みるたびロンドンに遊びに行ったことを思い出す。綺麗です。


見たことあるイケメンだなっと思ってエンドロールみたら、オーランドブルームでした。

【映画】『ナチュラル・ウーマン』人は困難を乗り越えて強くなる。

主人公バイセクシュアルのマリーナの生活の一部を切り取った映画だった。

トランスジェンダーのヒロインを演じるのは、実際にトランスジェンダーである
ダニエラ・ヴェガという役者。素晴らしい熱演だった。
トランスジェンダーの主人公のマリーナの恋人は病気で亡くなり、トラブルに巻き込まれていく。

恋人が亡くなり、恋人の家族周囲からは変な目で見られ、
その偏見と差別に対して主人公の悲しみや怒りが的確に表現されている。
でも、その視線に堂々と立ち向かっていく戦う姿がかっこいい。
”人は困難を乗り越えたときに強くなる”


また、男でも女でもない一人の”人間”として、
「自分らしく生きる」がテーマだったともう。

強風に向って突き進むシーンは、
マリーナが今から向かい風に向って突き進む、私は変わるわよ!!という思いが込められた
シーンなのかもしれない。

マリーナの芯の強さに胸が熱くなる。
自分を信じて突き進む勇気を持って強く生きることを大切にしたい。

【映画】『曇天に笑う』イケメン揃いのアクションムービー

内容はシンプル、ファミリー向けにはいいんじゃないかと思う。

300年に一度、災いをもたらす大蛇を阻止するために、雲家の長男(福士蒼汰)、次男、三男と
大臣の部隊たちが封印するために別々の方向で立ち向かっていくお話。

対象年齢は低めに設定されているかな。
本広克行監督の作品、アクションシーンは迫力がある。
自分が闘っているように思わせる目線を同じ視点にもってくるカメラワークは、
映像にひきこまれた。
イケメンを観に行く、目の保養にするのにはすごくいい映画。
福士蒼汰は何してもかっこいい、
古川雄輝くんも負けずによかった。
古川雄輝くんの曇天ダンス、何回リピートしてみただろうか。
ブレイクダンス、また別の機会でしてほしい。


映画「曇天に笑う」曇天ダンス~D.D~ サカナクション/陽炎


あと、エンドロールでモモクロのメンバー入っててびっくり、気づかなかった。

【映画】『ちはやふる』は青春映画の金字塔になると思った。

上の句・下の句・結びの3部作。
青春をかるたにかけた高校生の物語。
本作はじめてスクリーンでみました。
弾かれる札が、スクリーンを超えて飛んでくるんじゃないかと思わせる迫力と音に
心臓やられました。おそるべしかるた競技。

高校生にしか味わえない時間を、タイムスリップして味わった気分になる。
高校の時に、仲間と汗をかいて涙して何かに熱中して取り組んだ時間って、
大人になっても心の中に残り続けるんだろうな…人生の糧になるというのか。
とある高校が負けて引退、先生がアドバイスしているシーン見て思った。

30巻以上続く原作を3部作にしてた内容、見事なキャスティング、景色、場所、映像の彩り、
エンディングとすべてが綺麗にまとまっていた。
きっと世代の人がみても、何かに熱中したことを思い出す瞬間があると思う。
上の句下の句は金曜ロードショーで放送して観た。
はっきり言うと、結びもテレビ上映されたら観ようかと思っていたくらいだったが、
上の句で観入ってしまい、部活にかける熱さと青春に心が浄化され、
下の句では、主人公、千早(広瀬すず)と太一(野村周平)、綿谷新(新田真剣佑)はどのようにして再会し戦うのかが気になって観た。
高校3年間をかるたにかけた青春物語、目頭あつくなるよ。
Filmarks の映画レビューが好評で、自分が観てきた実写少女コミック作品と比べても、かなり完成度が高いんじゃないかしら。原作は10巻くらいまで読んでいる。



結び=卒業
2016年に上の句と下の句が上映され、その2年後、結びで完結。
主人公たちがかるたに3年をつぎ込み、それぞれの未来に向っていく。
ときの流れを描いて卒業までもっていくところが良かった。
上の句下の句を高校1年生の子たちは、千早たちと同じタイミングで卒業を迎える。
一緒に”卒業”するタイミングを狙っていたかのよう。

ちはやふると一緒に高校3年間を送れてよかった」というツイートを見かけた。

千早と同い年の高校生たちも、この映画と一緒に成長して、結びで卒業を迎える。卒業する感じの寂しさを感じるんじゃないのかな。
何かに打ち込んでいる、壁にぶつかっている、進路で迷っている中高生、
ただのキラキラ青春物語と思っているかもしれないが、
賞賛している部分があるからこそ観て欲しい。
自分が中高生でみたら、こんな高校生活送りたいとか、
こういう風にすごしたいと妄想してそう。


見事なキャスティング

結び からは、以下のキャストが登場。

さらに続編より登場する新キャスト4名が明らかに。太一に一目惚れをして競技かるた部に入部する新入生・花野菫役を「暗殺教室」シリーズの優希美青、同じく競技かるた部に入部する新入生・筑波秋博役を5人組ダンスボーカルユニット・M!LKの佐野勇斗が務める。映画オリジナルキャラクターであり、千早のライバルとなる現役準クイーン・我妻伊織役には「3月のライオン」の清原果耶、史上最強の名人・周防久志役には「森山中教習所」の賀来賢人が起用された。
清原果耶ちゃんと賀来賢人

改めてともうのが脇役の存在感が作品をより面白くしている。
西田(あだ名;肉まんくん)を矢本悠馬くん
駒の(あだ名;机くん)を森永悠希くん
大江奏を紙白石萌音ちゃんは、
前作から参加。

木梨浩を演じる坂口涼太郎くん、原作とそのままだった。

準クイーンを演じた清原果耶ちゃんと真剣佑のやりとりには、劇場では笑いが起きる。
清原果耶ちゃんは去年上映された3月のライオンでも演じていて、真逆のキャラを演じていて、ちょっとキリっとしたキャラもいいと思った。
そして周防久志を演じた賀来賢人くん。
東京大学4年連続で留年して、寡黙なキャラでありながらも、
大好きな和菓子を配ったりするところは福田雄一監督の作品「スーパーサラリーマン」「斉木楠雄の災難」でおもしろ&抜けキャラのユニークさを思い出す。。マイクを通しても声が小さいところ笑いました。袴姿が1番似合ってる。


1000年先へと語り継がれるかるたと一瞬の光

かるたのすごいところ、
季節、自然、人の恋心など昔の人が詠った31文字が、
1000年という時を超えて現代に語り継がれる。
逢いたくて逢いたくて震えてしまう、
歌で表現された恋の気持ち、好きな人に会いたいという想いは、
今も昔も変わらないんだろうな。

映画の中で描かれる
”一瞬を永遠にする”

私達たちは一瞬を永遠にとどめる力をもっている

周防久志(賀来賢人)が言った言葉。
時の流れは逆らえないけれど、
友人と過ごした時間、全力を尽くした3年間というかけがえのない時間。

一瞬の光は、結果がどうであれ、
1年後、10年後、100年後と心のなかで輝き続け永遠の財産になる。そして1000年先、無限に...語り継がれるのかもしれない。

過ぎ去ったあの輝かしい青春は二度と経験することはないなぁと寂しさを感じながら観ていた。
学生のころに抱いていた無限の可能性は、歳をとり人生の階段を登っていくことで有限になってしまったなと。大人世代には、過去を振り返り青春を思い出したり、青春の刹那さ、終わりがある儚さなど何かが響くと思う。




さて、3年かけて完結したちはやふる
個人的には、”繋がり”というのが1つのテーマになっているのではないかなと。
千早(広瀬すず)と太一(野村周平)、綿谷新(新田真剣佑)の幼馴染でばらばらになってしまったけど、千早の一声で太一とかるた部を作り、仲間が集まり、太一と全国大会で出会い、念願の勝負へ。

後輩ができ、千早たちが与えられる側から与える側になり、かるた部を残していく。
高校最後の夏、汗と涙を共にした仲間たちと強い絆で結ばれた千早たちは、それぞれの道へ向っていく。

またキャスト陣の繋がり。

この役を演じることで、みんなと本当の仲間になれたことが何よりも嬉しい。この仲間は家族のよう。

広瀬すずちゃんが言う。
3年間一緒に成長してきた仲間との縁は、役を演じた役者たちにも繋がりを感じられるものがあったと思う。

最後はPerfumeが主題歌を飾った「Flash」と「無限未来」

まるで実写化が決まったときから、主題歌の意味も用意されていたようで、ちゃんと作品に光をあてている。

高校1年生の千早たちが全国大会へ向けて必死になる輝かしい一瞬は、無限に輝き続ける。

青春映画の金字塔として、1000年先に語り継がれますように。

【映画】坂道のアポロン ピアノとドラムのセッションに涙。

友情、恋、ジャズ、青春映画。
高校生の男子2人と女子高生1人の
スイングする心情に、うるっと涙。

主人公の西見薫(知念勇気)と川渕千太郎(中川大志)のピアノとドラムの熱いセッションがすごい。実際、西見を演じた知念くんはピアノを弾いたことがないそうで、約10ヶ月間猛特訓して、マスターしていったそうだ。王様のブランチでは、楽譜が読めないから先生の指を焼き付けて覚えたとも言っていた。「モーニング」と「マイ・フェイバリット・シングス」を弾いているのを見ると、目を疑うほどの演奏力。

舞台は1966年長崎の佐世保
転校先の高校で西見薫は、ちょっとヤンキーな川渕千太郎と出会う。
ジャズで友情を深め、薫は千太郎の幼馴染の律子に恋心を抱いていく。

ジャズで繋がっていく友情と恋がテーマかな。

何気ない教室、学校の帰り道、制服、3角関係から青春を感じる。
ホットロードアオハライド青空エールなど漫画原作の映画を手がけているのが三木孝浩監督。アオハライドを観た感覚。
原作未読のため、ストーリー的には、次こうなる?多分こう来るのだろうなと、ハラハラ、ワクワク。観ていて心が若返る。爽やか。

時代が60年代だからセットがレトロ!街並み、ファッション、風景がすばらしい。

役者陣もよかった。小松菜奈ちゃん、スクリーンで観るのは「バクマン。」以来。
言葉のなまりがかわいいね。
ディーンフジオカさんは元々トランペット吹けたのでしょうか・・?!
トランペット姿かっこよかった。

エンドロールの小田和正の歌!!「坂道を上って」
内容にピッタリ。聴いてて、私は坂道を下りたくなったなー!