徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

【映画】女王陛下のお気に入り

不穏な音楽と独特な緊張感とサラとアビゲイルの地位争いに、どっと疲れてしまったが、見応えがある映画だ。深いで不安で少し不気味な映像で、エンディングロールに入るまで私の心臓の音はトクトクと鳴り響いていたくらい、ドキドキだった。宮廷内も魅力的でいつの間にか18世紀の世界に引き込まれていた。

 

アンが当時どれだけすごい女性だったのかはわからないけど、女王様って案外孤独なんだと思った。どの時代であっても、女性同士の争いは怖いものだ。表面ではいい顔をしていても、裏では何を考えているのか、どんな行動をしでかすかわからない。妬み、嫉み、恨みと女性が抱く感情と表情がリアルでスリリング。エマ・ストーンが演じたアビゲイルという小悪魔的存在の女性が、上手いこといろんなものを掴んでしまうんだろうな。世渡り上手というのがずる賢いというのか。素は気を抜かすとバレてしまうんだろうけど。

 

観ていて感じたことは、好きな人のそばにいるより、好かれる人のそばにいる方が落ち着くことはある、ということ。