徒然日記

映画や小説の感想を紹介しながら、旅先や街歩きの情報も掲載。

ラジオDJ秀島史香さんが醸し出すいい空気感と滲み出る人間性

雜誌「ダ・ヴィンチ」が書籍特集をしていて、ランキングの中に
ラジオDJ・秀島史香さんの新書「いい空気を一瞬でつくる」が目に止まった。
現在、FMyokohamaやNHKの英会話ラジオに出演している。

駆け出しの頃はFM802深夜3〜6時の番組を担当していたことを初めて知った。
大学時代からDJとして活躍されていて、すごい方という印象があった。

本読んでみるといろんな苦い経験されてきて、
いざマイクの前に座ると緊張したり
プロのDJでも自信がなかったり失敗で落ち込んだりすることがあるのか!
と同じ人間なんだなぁと勝手に親近感を覚えながら読んだ。



ラジオの仕事エピソードを中心に、エッセイ感覚で楽しめる。
ラジオの裏側のことも書かれたりしていて、
現場を知っている人なら共感したり、なるほどなぁと思えたり。


役者やアーティストといった多くのゲストを呼ぶ収録前には、必ず基礎情報をインプットをした後の
話題のストック作りの部分が体験談を元に書かれていて面白い。
NYで音楽生活を数年送っていたアーティストを例にして、NYというイメージワードを抜き出していく。
「リラックスする場所といえば、セントラルパーク」
「NYの働く女性を象徴する映画といえばプラダを着た悪魔
とNYでの生活も取り入れながら関連する内容を用意している。
話していく中で使えそうなワードを広い、連想し、内容を一緒に作っていく。
相手に気持ちよく喋ってもらうための話題提供、秀島さんの「おもてなし」が良く分かる。

会話でネタになりそうなことはメモは、出来事だけでなく五感で感じたことをセットで記入しているとのこと。
何かの本で、旅行の記憶は景色、食べ物、建物などは記憶は感動して記憶に残り誰かに伝えたくなるが、
それ以上に、
旅行先でのヒヤリとした体験、まずい料理は、旅行ネタとして盛り上がるから、あったことはメモをしておきましょう!
といったニュアンスの本を読んだことがある。

3週間だけNY生活を送り、友人のプチお別れパーティをするためにCHINATOWNの中華料理屋にいった。
8ドル(おそらく1000円)くらいの海鮮ラーメンを注文。

冷凍食品っぽい海鮮をボイルし、塩ラーメンにの上に乗せた感じ。
なぜか麺は伸びきって、海鮮のイカは噛み切れず、味も薄かったためテーブルにあった塩と胡椒をかけまくって食べた。
そのことは日記に書いてはいたけど、店の雰囲気、スープの味は薄いけどコンソメ風だった?とか、
そこまでは覚えていないから、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚まで残せたら、
振り返った時に「あ、あのとき...!」てなるかもね。

・雲ひとつない青い空
・電車を逃さないように階段をダッシュで駆け上がる時のヒールの音
・厚着をしても肌にしみる風の冷たさ
・カフェでのむコーヒーの味
・通りすがりのイケメンお兄さんのいい香り
とか。


自己紹介ネタも楽しい会話にしていくための一つだなぁと。
「人と人が出会うときの大切な接点は、名前」であると、
秀島さんの名前、”史香”をネタにしたテクニックを紹介していて、名前の由来から性格さが見えてくる内容で
面白い方だなぁという印象を持った。

人前で話すようの自己紹介なんて、
就活で用意した超絶まじめな30秒、1分、3分の記憶が残っている。

忘年会前に顔合わせ時間を設けて頂いたのだが、
各々、3分程度の自己紹介をパワーポイントを用意してきてくれたのだ。
生まれ、学生の頃に所属していた部活、バイト、現在のこと、趣味…と
わかりやすくまとめていて、ネタがあって、なんで自分用意してこなかったんだ・・・とちょっと後悔した。
自己紹介があったことで飲み会のときに気になった話ができて
いい時間になった。

「初対面は二度とやってこない」という言葉がぐっときた。

「人生のテーマは”道を聞かれる人になる”」
「好印象は0.1秒」
「トホホ経験」
など、コミュニケーションだけでなく人との接し方や客観的物事を見る見方などが学べる読みやすかった。

身の回りにはいつも小さな気付きがで溢れている。
試行錯誤を繰り返す中で、秀島さんの”いい空気”が創られたんだと思う。

秀島さんの人柄、あたたかさ、ハッピーオーラが伝わってきた。
仕事上で取り入れたいと思えるポイントがあるから、
参考にしてみよう。