徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

【映画】はじまりへの旅

森の中、自給自足で生きる家族。普通ってなんだろう。


色んな映画を観て、”考えさせられた!””いい映画だった””良かったなぁ”と思える作品は沢山あるんだけど、
観終わってああだこうだより、普通ってなんだろう...と真っ先に自分に問いかけた。
こんなに素敵な映画、もっと宣伝すればいいのに!
たしか都内でも一部の映画館でしか上映してなかったはず。。

この映画に出てくる子供達は学校に通うことなく自給自足の生活を送っている。
父・ベンの教育により、アスリート並みの体力と精神力がある子供達は、
今私達が生きている時代で必要となっているITの便利さを知らず、自然に触れ合いながら生きている。
ある日、母レスリーの死をきっかけに、母の願いを叶えるために車で旅に出る。




自然で生活すること、一見楽しそうにみえたのは日常社会に疲れているからかなと思ってしまった。
外の世界を知らず、生きていく術を身に着けている子供たちは、
とてもたくましく見えた。
子どもたちの中には、
学校に通ってないのに有名大学全て合格、
本だけで合衆国憲法の中身を理解、
6ヶ国語喋れてしまっていたり、
父の教え方が上手なんだろうか、学ぶことに対する彼らの向上心が高いのか。

学校にいかなくたって、学校の教科書で習うことは、本や教科書を最低限読めば吸収できる。
しかし、外の世界に出た瞬間、彼らは変わった目で見られる。
周囲との付き合い方、言動、行動。
親が子供に教えることは限界があるんじゃないかと感じた。
人は幼稚園→小学校→中学校→高校・・・と学校に生き、
人との接し方や社会のルールというのを知っていく。
規則というものを教えても、
集団の中で行動をして、分かっていくものだと。

”普通”ってなんだろう。
幸せの定義とはなんだろう。

学校を卒業して、会社に就職して、家を買って、子供を産んで、たまには旅行に行って...
とか敷かれた線路に沿うことが普通なのかもしれない。

生きてきた環境、感じ方、親の教育で、人それぞれが思う”普通”は違うんだなと感じた。

普遍的なテーマが詰まっていて、思ったことを伝えるのが難しいんだけど
家族の愛に溢れた映画。
一見の価値あり。