徒然日記

映画や小説の感想を紹介しながら、旅先や街歩きの情報も掲載。

2021年1月〜3月洋画邦画

1月から今日まで鑑賞した作品。

邦画がノマドランドしかない…。

邦画はまだ4月だけど、かなり面白いです。

 

ノマドランド

f:id:chihalun_lun:20210711125313j:image

かなりよかった。アカデミー賞有力作品。
「See you down the road」
キャンピングカーで生活している人たちが別れ際に使う言葉。
「さよなら」ではなく「またどこかで」、気軽に旅行やどこかに出られないこのご時世、長旅をしているような気分だった。
世間のしがらみから解き放たれて、最低限のものを持ち、季節労働として旅しながら働く。
自らのノマドを選んだ人、選ばざるしてなった人、つきまとうのは「孤独死」という現実。
主人公ファーンの
「I need work I like to work」がとても虚しく響くし、
働きたい気持ちがあっても、特に老人たちの職探しはとても厳しいアメリカ社会。ファーンのことを少し可哀想な目で見たけど、これは日本もおんなじなんだろうな。
キャンピングカーで生活なんて日本ではないからあまり共感というのは生まれやしないと思うが、
これがアメリカ人が観るとグッとくるものあるんだろうな。

雄大な自然に果てしなく広がる道路と沈みゆく夕暮れの綺麗さに目を奪われる。アメリカってやっぱり広い。

・騙し絵の牙

f:id:chihalun_lun:20210711125619j:image

大泉洋をイメージしてかかれた塩田武さんの原作を実写化。
すでに小説読んでいたから、展開はなんとなくでは分かっていたけど、
展開のテンポよいし、キャスティングが豪華で見応えはあった(DVDとかで十分かなとも思った)。
裏切りや陰謀しかり、一種の政治でもある大手出版業界の裏側はどこまでリアルかは謎だけど、面白い。

 

・まともじゃないのは君も一緒

f:id:chihalun_lun:20210711125321j:image

めちゃくちゃ笑えた。成田凌ってモデル出身なのに役者としてブレイクしたなぁ、役の振り幅がすごい。成田凌が演じる、偏屈な数学オタ役…言葉にできないあの笑い方が…最高だった。

ところで普通ってなんだろうと考えさせてくれる内容だった。「普通は●●だよね」「普通はこう?」って自分の立場を守りたい時によく使っていると思う。便利だけど曖昧な感じ。
めちゃくちゃ面白い、笑える、会話劇。

 

・あの頃f:id:chihalun_lun:20210711125535j:image

大好きな今泉力哉監督作「あの頃。」
誰しも「あの頃が一番楽しかったなぁ」と思えるシーンは必ずあって、「あの頃は…」と楽しかった記憶は思い出としてして残っていく。これ観ていて思ったのは、「あの頃、学生時代が、10代が、一番人生最高だった」と思いたくないし、そうなりたくはないなと思った。「あの頃は…」楽しい記憶なので、ちゃんと「今」を生きないといけないと。
冴えないフリーター男が、ある日ハロプロ仲間に出会いオタク活動にハマっていくお話。
好きでここまで青く臭くずっと繋がれる仲間や友人がいるって何事も耐え難いものだなぁ、一生の財産。
自分もモー娘。あややが好きだったから、ところどころ流れる曲懐かしすぎてテンション上がるね。
ほんと懐かしいなーハロプロあややは私の永遠のアイドルです。

 

・あの子は貴族

f:id:chihalun_lun:20210711125531j:image

「みんなの憧れ、幻想でできている街が東京」ほんとその通りだ。夢や憧れを抱きながら上京する。勝ち組/負け組、カーストヒエラルキー、階級、格差的なものを認識しながらも、あえて意識していないように振る舞う。
地方出身の私にとって刺さる名言があって、かなり面白かった。
「地方から東京にでる」地方出身だから持てる感覚なんだろうな。
東京に住んで9年、こっちの世界に馴染んだけども、福井出身であることには間違いないし、ずっと福井の人ではありたいなと思った。
"いつでも別れられる存在でありたい" 主人公華子の友人、逸子がすごく好き。自らの意思で自分の生きたいように生きる姿はカッコよい。

 

・すばらしき世界

f:id:chihalun_lun:20210711125748j:image

これは一生物の映画、本当に本当に良かった。
「ヤクザと家族」似て非なる視点で、同じ時期にたまたま似た題材の作品が出るのは興味ふかかった。
人は誰かの支えや見守ってくれる人がいないと社会のレールから外れてしまう、自暴自棄になってしまう、人間は弱い生き物だなぁと思える作品。
環境や境遇、教育の大切さ。
人が再生しようとする時、支えになるのは周りにいる「人」。
役所広司のヤクザ役はほんと存在感ある。

・Fukushima50

金曜ロードショーにて。震災から10年。あの頃自分は大学受験が終わり、大阪で買い物をしていた。10年という節目に見れてよかった。

 

・ヤクザと家族

f:id:chihalun_lun:20210711125829j:image

変わりゆく3つの時代。ヤクザの立場も変わっていく。
めちゃくちゃおすすめしたい。緊急事態宣言中だけど、観に行く価値はありありです。
綾野剛をはじめとしてキャストも、オープニングも、ラストシーンも、カメラワークも、エンドロール全て100点だと感じた136分間。藤井道人監督は社会派作品が多く、今回も完成度高すぎる。
血のつながらない人間のかかわりがかかれていて、とっても苦しい。

ストーリーが一環と繋がっていてぼろっと涙出た。タイトルにヤクザが入っているけど、これは血のつながらない人間ドラマ。
ヤクザの家族ではなく、ヤクザと家族。「と」にしているとこほもよい。しっくりきました。

 

・僕はイエス様が嫌い

深夜放送で観た。たんたんとゆったり進む。世の中におこる理不尽な事故や出来事。神様ってほんとうにいるのだろうか…そう思った。