徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

【映画】ブラッククランズマン

1970年代の後半アメリカ、黒人警官が白人至上主義団体KKKに入団するために、潜入捜査をするお話。実話をベースにしていて、人種差別を扱った映画ですが、コミカルなシーンもあり、とても観やすい作品。

 

f:id:chihalun_lun:20190422235412j:image

黒人警官として採用されたロン・ストールーワースが同僚の白人警官フリップと手を組み、二人で一役を演じきる、二人のコンビネーションには、ハラハラされつつも見事なタッグに拍手を送りたくなる。

 サスペンスエンターテイメントな部分もあり、エンドロールで流れるドキュメント映像には、衝撃を受け…。70年代後半の出来事だけど、現実にはまだ差別を巡った争いが続いている現実をつきつけられ、はっとさせられながらも胸が締め付けられた。

 

アメリカンファースト」という考えが根付くアメリカで、人種差別をなくすのは難しいものなんだろうと思うほど。また、作品には70年代の音楽やファッションが取り入れられていてかっこよさも。潜入物として楽しめ、差別を扱った社会派映画として、私達の日常に潜むちょっとした偏見や差別の根源とは何だろうと考えさられるだろう。アメリカの変動の時代とよばれた60年70年代に興味を持てるんじゃないかな。