徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

『ニホン ムキシ 話』。稲、植えてきました。

昨年のGWにビバラロックという音楽フェスに参加して、
はじめてレキシのライブを観た。
レキシといえば、フィーチャリングに椎名林檎さんを迎えた『キラキラ武士』、キュウソネコカミがフィーチャリングした『KMTR645』などが代表曲。
初めて観て、歌よりMCが多くお笑いライブのようで面白かったのだ。
ボーカル池田貴史さん、すごすぎる。エンターテイナーであった。
会場を笑いの渦に巻き込み、トークから曲へのスムーズな流れで盛り上げていく池ちゃんに
ストレートパンチを頂いた。
『狩りから稲作へ』という曲に入ると、リュックやカバンにしまっていた「稲」を取り出して、
音楽に合わせて左右に振り出す。ここで、私は朝から抱いていたモヤモヤがやっと解消された。
この日、ビバラロックの会場(さいたまスーパーアリーナ)で、稲穂を持っている人が沢山いて、
「この会場で何か農業支援でもやっているのか?」「田植えでもするのか?」と疑問を抱いていた。
1階席で、ふさふさ揺れる稲と会場の一体感の光景に感激してしまった。
単独ライブがあるなら、絶対行ってみたい!と思っていた4ヶ月後に、横浜アリーナにて、
『まんま日本ムキシばなし』ツアーが開催されることを知り応募し、今日に至る。

事前に、YouTubeでPVを観たりアルバム曲を数曲聴いて、予習していた。
ファーストアルバムに入っている曲も披露していて正直分からない曲もあったのだが、
知らなくても盛り上がれるのだ。
アーティストだけど、お笑い芸人のようなトーク力がとにかく面白くて、池ちゃんが歌っているとき以外は、笑い声が絶えない。MCはみんな声にだして笑っている。
曲の合間におふざけを入れて笑かすが、キラッと決めるときとの落差がすごい。
音楽的にも素晴らしい上に、遊び心と優しさが溢れている、と思うのだ。

『狩りから稲作へ』
1階席を見渡せる席で、この曲が始まる前にみな一斉に稲穂を取り出す。
ふさふさと左右に揺れる稲穂たち。ビバラロックで初めて観た景色と同じ感動を味わう。


スクリーンの演出、アンコール、終わり方どれをとってもレキシらしくて、
素晴らしい2019年ライブ初めになった。

縄文土器弥生土器〜どっちが好き〜」と音楽に合わせて、ほやほやの稲穂を振りながら
帰りましたとさ。

これにて『ニホン ムキシ 話』終了です。