徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

2018年映画まとめ

今年観た映画を振り返ります。

趣味である映画は息抜き。

主観で心に残る作品をピックアップした映画メモです。

トップ10は今年映画館でみた総評です。

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2018年映画ベスト10


1.ミッション・インポッシブル

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今回もアクションシーンの迫力がすごかった!

演出とシリーズでダントツ、見応えあり。

4作目「ゴースト・プロトコル」でドバイの世界一高層ビルに登って飛び降りるシーンが手に汗握るほどだったけど、今回トムクルーズアクションで実際事故ってるから、なんかもう心配で観てられないというか、、とにかすほとんどがノーCGって、トムクルーズほんとすごい。

ミッション・インポッシブル1から20年が経ち、こんなに長くシリーズ化されるなんて、

トム・クルーズも思っていなかっただろうな。

また次作もあったら観たいけど、トムクルーズの体力があとどれだけ持つかかね。

トム・クルーズバンザイ!


2.寝ても覚めても

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ジャンルはラブストーリーで胸がキュンとするんだけど、

途中から、心と背中がゾワゾワするほどスリルがありすぎて

恋愛はホラーだと思ってしまった。

主人公の女の子は、いつ彼の元からさってしまうのか…とか、このタイミングで予想外な展開があるんじゃないかと、

想像しながら観ていたから、そわそわしたりドキドキしたりした。

キャストの関西弁、東京・大阪の町並み、震災が起きて街中が人で溢れかえる東京、tofubeatsさんの主題歌、

終わった後にじーんっと目と耳に残る。3.11をターニングポイントとして描かれているところがポイントだったかと。

違う名前だけど似ている顔、人は人の何に惹かれるのだろうか…。

人は顔から入って好きになるって思うんだけど、

最終的にはその人の人柄や優しさや温かさなんだろうなと思った。

まだ1回しか観ていないけど、2回目はまた違った視点で物事を捉えられるんだろうな。

 

3.blank13

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UPLINKで上映があったので、2回観た。

13年前に父が疾走して、余命1ヶ月の状態で父が見つかるお話で

家族って縁を切ったつもりでいても、どこかで繋がっていて、

家族の形を描いていて、心に残るんだけど、

それ以上に、火葬や葬式のシーンが描かれて、

まだ葬式に行ったことがない自分にとっては、

火葬現場や葬式の様子がリアルでものすごく斬新だった。

斎藤工高橋一生の兄弟役がなんとも切なくて愛おしい。70分の前半と後半で雰囲気や音楽、演出がガラリと変わるところも面白い。

リリー・フランキー佐藤二朗松岡茉優伊藤沙莉と豪華キャストだ。

役者だけでなく、監督としての斎藤工に一層興味がわいた。

主題歌を歌う笹川美和さんの「家族の風景」が内容にピッタリだった。

改めて思うのは、家族にはいろんな形があるということです。


4.ボヘミアン・ラプソディ

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フレディーーーー!!

Queenの曲は数曲聴いたことあるだけで、バンドのことやボーカルのフレディがどんな人だったかまで知らない。

めちゃくちゃよかった。ラスト21分感鳥肌モノ。とてもドラマチックなバンドだ。名曲が出来るまでにはいろんな背景があったんだと。

人種やセクシュアリティアイデンティティを求めるのが難しかったからこそ、数々の名曲が生まれたんだろう。孤立で孤独のなかで輝き続けたフレディ、本当にカッコよかった。

きっと、あの場所で車が故障して、アルバムの資金は、車を売ってお金にすればいいとあう発想がなければ、この世にQueenは存在しなかったんじゃないかって思う。

耳にした名曲がたくさんあって、あ、この曲もQueenなんだって発見があった。特に思い出があるのが、「 Another One Bites the Dust」だ。ニュージーランド留学中に校内イベントで歌った記憶が。懐かしい。

映画館で見るべき映画に出会えて満足。名曲には物語があるんだなあ。

 

5.ライ麦畑で出会ったら

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青春ロードムービー、ロマンチックな映画だった。忘れていた淡い思い出でが、ふわっと蘇り心があたたまる。

”学生生活に戻りたい”そう思わせてくれる映画はたくさんあるが、

”学生生活に魂を揺さぶられるくらいに何かに出会いたかった”と思わせてくれたのは

この作品がはじめて。


主人公ジェイミーのように将来の仕事に繋がることを、自らの意思で挑戦、”冒険”する姿にやきもちをやいてしまうほどだった。

恋や考え方に不器用ながらも真っ直ぐなジェイミーに,母性本能をくすぐられるというか。

誰もが抱えたことがあるであろう、孤独、後悔、葛藤、希望、いろんな感情があって、自分と重なる部分があったりしなくもなかった。

人はいつか大人になるんだから、10代の学生だからこそできることをやっておくべき意味を実感した。10代”魂を揺さぶられるくらい”の何かに出会ったか。出会い、好きになり、とことん打ち込む。15〜18歳の頃にそんな出来事はあったのか?と振り返る。

ジェイミーを見て、初心に振り返えることができまた頑張らなきゃという思いを奮い立たせてくれる。今の私にぴったりで、小さな旅をしている気分になれる映画だった。

 

6.希望のかなた

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カウリスマキの監督最後になるであろう作品、

ものすごく良かった!!

ドイツとフィンランドで製作された映画で難民の話をユーモアと人情で切り込む。

人と人が接することで生まれる「優しさ」「助け合い」「思いやり」があって心がほっとあたたかくなる。

音楽の取り入れ方、話のテンポ、問題の取り入れ方が良かった!

 

7.あなたの旅立ち綴ります

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「全力で生きた人の人生は、一緒に生きてきた人の記憶に残り続ける」というね。

2018年上半期トップ10に入れていた。

人生で遅すぎることはない、いつだって挑戦できると勇気を貰える。可能性がある限り、なんでも挑戦してみるものだと思える。

訃報ライターのアンと自己中で人生経験豊富なハリエットが、ギクシャクな仲が

コミュニケーション、行動をともにして、お互いの人生を変えていく。

行動することで、周囲の目が変わり、自分が見ている景色が変わり、周りの人の人生をも変えている…のかもしれないなと。

死がテーマにもなっていると思うんだけど、こんなにも明るくて楽しくてユーモアがある。生きることを前向きに考えさせてくれる映画だった。

 

8.カメラを止めるな

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もうめちゃくちゃ良かった!爆笑。

ゾンビ映画ドキュメンタリー映画

映画の歴史を変えるというか…。

日本の映画史に名を刻む作品になるんじゃなかろうか。

予算が少なくても、役者知名度がなくても、映画愛があれば

素敵な作品が撮れちゃうんだろうな…!

テレビで話題になる直前に観て、役者陣の予定していない舞台挨拶も見れて最高だった記憶が未だに覚えている。SNSの拡散から映画が広がって…。改めて思う、クチコミの影響のすごさ。

広告宣伝は一切なく、映画を見た人が絶賛してて、Twitterで呟いたら映画界の人や芸能人一般の方の目に止まって…爆発的に広がり映画館に足を運んだ事がすごいなって。

いい映画、内容、コンテンツ、ものは、広告なんて使わなくても、ユーザーのクチコミで広がっていく時代。

80年代、90年代に放送されてた低予算の作品だって、今の時代に放送されてたら、「カメラを止めるな」みたいに、お客さんのクチコミからヒットしていったんだろうな。むか〜〜しの映画で当時はヒットしなかった作品が、今になって評価されている作品ってきっとあるよね…!? 

低予算であっても、本作品のように面白い映画は、まだまだツタヤの棚に埋もれてるのではないかと帰りの電車で思った。

 

9.スリービルボード

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これも上半期映画トップ10に入れていた。

「怒りは怒りを来す」という言葉は映画そのものを表していて、、

頭に血が上ったままの行動は、とんでもないことを引き起こす、ミルドレッドの行動と精神すげーとハラハラしながら観てました。

アメリカを映す映画そのものだった

3つのビルボードに書かれた罵りと、そこから生まれた3つの愛の手紙に忘れた愛を思い出す、本当にいい映画だった。

総合的に◎


10.パッドマン 5億人の女性を救った男

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インド映画『パッドマン』を観てきた、これがまた素晴らしいインド映画で。地位も名誉も学位もない男性が愛する妻のために、ナプキンを作る奮闘物語。

愛する人のことを思って行動する意思って、ちょっとのことでは折れないし、実現されるまでやり抜けられるものなんだなぁと感動してしまった。

ナプキン作りがうまくいかず、奥さんや奥さんの家族にまで恥を晒し、町を出て行くことになるんだけど、そのときに、

ナプキンの「恥」を「尊敬」に変えてみせるって言って町を去った、ラクシュミのあの表情は忘れられない。

ナプキン製造工場も各地に作り、女性の雇用も創出して、インド社会をよりよくしたラクシュミの行動と精神に拍手。行動し続けて起きる奇跡に涙をこらえてしまうほど感動もの。

とにかく素晴らしい映画。たくさんの人に観てほしい、知ってほしいな。

 

★その他

その他では、トップ10に入らなかった心に残った映画やミニシアターで観た作品、DVDについて。

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人生フルーツ

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何でもっと早く観ておかなかったんだろうと公開。

名古屋に住む修一さんと英子さんの生活を撮影したドキュメンタリー映画

丁寧な暮らしとは、よく笑い、よく食べて、よく動く、衣食住を充満させることなんだろうなと、ご夫婦の豊かな暮らしをみて気づかされた。私の理想のスローライフ、両親に観て欲しいと思ってしまった。

この二人の自給自足の生活を見て、理想な老後ライフと思う人っていると思うし、

私もこんな生活を送ることができたら…と考えてしまった。

影響される人はいるはず。

人生はコツコツ、ゆっくり、ね。


バッドジーニアス

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初、タイ映画!

貧乏で超天才少女が裕福でバカな生徒にお金を引き換えにカンニングを手伝うお話。カンニングの手口が斬新すぎて、始終息苦しいくらいハラハラだった。「学歴社会」「貧富、能力の差」と不平等な環境でどう生きていくか、がテーマとしてもあるかな。

最後のシーンのカンニングなんてほぼ不可能では?と思いながら彼女、彼らのカンニングを必至に見守ってる自分がいた。カンニング行為に冷や汗かく。

ありえないカンニングなんだけど、頭が良すぎてそんな巧みなチートもできちゃうんだな。


ジョニー・イングリッシュ

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主人公はMr.ビーンのローワンアトキンソン。なんだろうなこの憎めないキャラクター。館内は笑いで溢れていた。何かをしているだけで笑える。笑えるだけで、嫌なことをその瞬間忘れられる。キャラクターの個性、抜け感、テンポ この3つが合わさっていて、笑えるんだろうな。VRを素材に使った笑いのシーンは一番ツボだった。

疲れた時や何も考えずに観たいときに、もってこいの一本だった。

天然で憎めないキャラクターが愛おしい。


あの頃、君を追いかけた

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中国の原作を実写化。うまく日本版に描かれていたと思う。

悪友たちとつるんでくだらないイタズラを繰り返す男子高校生・水島浩介(山田)と、彼の”お目付け役”に任命されてしまった優等生・早瀬真愛(齋藤)の恋模様をつづっている。

高校3年〜大学時代の淡い青春時代を2時間でちゃんとまとまって見応えあった。 ここのレビューで、「秒速五センチメートル」に雰囲気が似てる?と書いてあって、たしかに感じられるところはある。 山田裕貴さんの語りで物語が進んでいく。 どこを切り取っても、「こんなことあったなぁ」「懐かしいなぁ」と思える。あるあるな高校時代を描いてて、若返った感じ。 


” You are The apple of my eye ”という言葉の意味を初めて知った。映画「あの頃君を追いかけて」 山田裕貴さんの印象がガラリと変わる。坊主になっても顔が整ってるからかっこいいね、綺麗。山田裕貴さん今までの作品の印象でチャラいイメージを持っていたんだけど、インタビューも読んだら、まっすぐで誠実でもっと応援したくなった。誰もがあの頃の甘酸っぱく歯がゆい高校時代を思い出す映画だと思う。かなり自分好みの青春映画。心が若返った。

 

★下半期に観た映画

<洋画>

・ミッションインポッシブル

ジュラシックパーク

オーシャンズ8

オーシャンズ11

・マンマミーア!

・バッドジーニアス 

・クレイジーリッチ

・サーチ

ライ麦畑で出会ったら

ボヘミアンラプソディ

・ジョニーイングリッシュ

・ファンタビ

グッドウィルハンティング

・アイフィールファニー


<邦画>

・カメラを止めるな

銀魂

・コードブルー

・サニー

寝ても覚めても 

・あの頃、君を追いかけた

・人生フルーツ

・生きてるだけで愛

・こんな夜更けにバナナかよ


2018年は118本。

今年も良き、心を潤してくれた映画に出会えました。

以上!


★2019年の気になる映画↓

・マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!

・マスカレード・ホテル

・十二人の死にたい子どもたち

・そらのレストラン

メリー・ポピンズ

・マイブックショップ

人間失格

おっさんずラブ

・ジュリアン