【映画】「SUNNY 強い気持ち・強い愛」
90年代の再現が半端ない。この時代に青春を謳歌した女子高生(コギャル)たちにとっては笑い涙するんじゃなかろうか。ルーズソックス、ミニスカ、茶髪スタイルとイカした独特な学生スタイルには当時のキャッピキャッピ感が伝わっってくる。90年代自分はまだ幼稚園児くらいだったけど、音楽、モノ、ファッションを目にするだけで懐かしさがこみ上げた。
プリクラは存在したものの、まだ落書きが綺麗にできる機械でもなく、小さいプリントシールに
可愛らしい枠を付けた感じのプリクラは記憶にある。
写真を撮って「ポスカ」で直接写真に落書きするのは新鮮だった。もう少し先になると、チェキでとった写真に落書きをしていたんだろうと思うんだけど。
監督が「モテキ」の大根監督。女子高生たちが音楽に合わせて踊るシーンは、
「モテキ」のユキオがPerfume「BabycruisingLove」に合わせてダンスしているシーンがふと脳裏をよぎる。90年代と現在のシーンがうまく繋がって、女子高生役と大人役のキャストたちもすんごく似ていて違和感がなかった。大根さんの作品、起承転結の「転」に繋がるまではポップで楽しく笑いもあるんだけど、「転」に入るところはほんとシリアスだと思う。おなじみリリーフランキーさん、新井浩文さんも登場、キャラ炸裂でした。
主題歌「SWEET 19 BLUES」、自分も高校の頃よく聴いていたもんです。19歳になったら人生が今よりもっと憂いなるものを感じる様になるんじゃないか…ってそわそわした。笑90年代の名曲たちを、平成が終わるタイミングで流すところはね、感無量。
「もうあの頃には戻れないんだよな…」と当時のプリクラや残っている写メを見て思い出にしたりながらも、また会えたら「あの頃に戻れる」と思ってしまう。「あの頃は良かったよね」と懐かしい気持ちをただ消化させないところがポイントかも知れない。
90年代の高校生を送ってみたい。
ほんと、この時代は女子高生を中心に回ってたんだね。
90年代が青春だった人は行きましょう。ものすごく良かった!