徒然日記

映画や小説の感想を紹介しながら、旅先や街歩きの情報も掲載。

【映画】恋は雨上がりのように 人生において雨宿りって必要だなと思った。ちはやふるに続く青春映画!

ちはやふるに続く青春映画!
原作は読まずに鑑賞。
意外にも笑い吹き出すシーンが多くて、楽しい!ほぼ、大泉洋さんが出てくるシーンですです。

陸上大好き、最高記録を出したあきら(小松菜奈)がアキレス腱を断絶してしまって、ファミレスでバイトし始めて、店長(大泉洋)に恋をするってお話。

序盤で、疾走感溢れる走りで小松菜奈ちゃん坂道をかけていく、観ていて気持ちがいい。
なんとその時に使われている音楽が、ポルカドットスティングレイのテレキャスタードライブ。
アキラがサァァァっと走っていく映像と曲をうまく演出していてカッコイイ。

今年スクリーンで小松菜奈ちゃんを観るのは2回目。1回目は「坂道のアポロン」こっちは純粋な可愛い女子高生を演じていた。
小松菜奈ちゃんってクールで感情を表に出さないミステリアスっていう印象があるんだけど、今回の役にぴったりはまっていた。ユニフォーム姿の立ち姿と白いだと黒い髪、店長をじっと見つめる黒い目とオーラに惹きつけられる。

大泉洋大泉洋だった。出てくるたびに顔がにやける。映画の予告でも使われてた、
ファミレスのメンバーに店長って臭い!みたいな話を耳にしてしまって、
ファミレスの主婦(濱田マリ)に「僕って臭いかな」と聞いて、が「はい、臭いです」といった反応は、
大泉洋さんのキャラがあって笑えるじゃないかしら。
チームNACKSの戸次重幸さん、店長の大学のときの同級生役として登場。いい味出してましたわ。

あとアキラの親友役が誰だったかなーと思えば、いま朝ドラに出てる清野菜名ちゃん。
ななちゃんコンビ。

雨の後の晴れの日の空って綺麗だなぁ〜と感じた。
雨が降っている日は、アキラの葛藤やモヤモヤとした感情を表現している。
雨が上がると、曇っていた表情が明るくなる。

ケガをして治療に専念するために陸上を少し離れて、たまたま入ったファミレスでコーヒーを出してくれた
店長に出会って、バイトをし始めるんだけど、
行き詰まったら、居場所を変えて息抜きしたり別のことに打ち込んでも良いんじゃないかって思う。
部活から離れてファミレスでバイトをし始めたアキラのように。
ファミレスでバイトして店長に恋をして、でもやっぱり自分は陸上が好きだという思いを取り戻していく。
この時間はアキラにとっての人生の雨宿りなんだと思う。

45歳のファミレス店長もなんか青春してるなって感じた。
人を好きになる純粋な気持ちって理屈じゃないんだよね、歳とか見た目でもなくて、ビビッとくるもんがあるんだなってね。真正面から「好き」って言える勇気もすごい。

横浜がロケ地になっていて知っている場所や通ったことがありそうな歩道橋に、
大学で過ごした時間を思い出す。

音、映像、心情が清々しくて優しい。
アキラが店長に抱く恋心、
親友との絆、
店長と同級生の長年の仲を丁寧に繊細に描いてる。

人生におそすぎることはないなって店長見ていて思った。
まだまだ頑張れるかもしれないって気持ちにさせてくれる。