「自分の言葉で人を動かすことはできますか??」
ページをめくるとこの言葉が書かれていた。
映画で感動したこと、小説を読んで涙したこと、
仕事のプレゼンや資料でどうしても伝えたいことが日常のいたるところで沢山あって、どうすれば伝わるのかを考えていた。
相手に話して表情をみたりすると、あれ?なんか伝わってないのかも…とか、
自分が言いたいのはそこじゃなくて、ココ!!と思なんだけどなぁ…と思っていたりして。
映画にしても、感想をかいていたら、レビューにあるような同じ文章を書いていて。
伝え方や文章力に問題があると思っていた。
が、難しい知識や、テクニック、ロジカルな頭の使い方は必要なかった。
「あなたにこれを、どうしても教えたい」という視点に変えるだけだった。
著者 木暮太一さんについて
本書籍の著者である木暮太一さんは、富士フィルム、サイバーエージェント、リクル―トを経てビジネス書作家として独立。とくダネ!のコメンテーター、ニッポンのジレンマに出演し活躍されていた。
現在は、一般社団法人教育コミュニケーション協会 代表理事として企業や団体にむけた講演や研修、セミナーを通じて、人材育成を行っている。
また、「伝え方の教科書」、「文章のつくり方」、「学校で教えてくれない分かりやすい説明のルール 」といった伝えたいことを言葉にする書籍を出版されている。その他にも、「今までで1番優しい経済の教科書」など経済に関する解説本も書いている。文章がシンプルで、実践しみようと行動的にさせてくれる内容。
元々、伝えることが得意だったり書くことが得意で小さい時から出来る方だったんだろうなと思っていたら、本の中で、
小さいことの僕は、自分の考えや意見を、上手く人に伝えられない子供でした
と書かれていた。
小暮さんの伝え方のうまさの根源にあるのが、紹介する「自分の言葉で人を動かす」にある。
『自分の言葉で人を動かす』の中身を覗いてみよう。
◼感情の震源地に目を向ける
映画や本の感想、カフェの口コミ、コスメのレビューといろんな感想を伝える、書く機会がたくさんある。
よく映画やドラマを見たらSNSで感想を書いたりツイートしているが、
”面白い””かっこいい””感動した””美味しかった”と使うことが多い(特にTwitter)
考え方を変えるだけ。
「あなたに教えたいこと」を意識する。
映画のことを話そうとなれは、
先週観た映画で教えたいことは何かを問いかけるだけ。
教えたいことに絞っていくと、今まではあらすじから全体と取り上げなきゃ!という思考が、
今回は自分が1番印象に残ったあのシーンの部分について語る思考回路になるのだとか。
映画でも本でも旅行でも、部分的なことに焦点を合わすことで、自分らしさが残る。
ここで小暮さんは映画「桐島部活やめるってよ」の例を出して説明してくださった。
◼仕事だけじゃない、誰かにプレゼントする機会にも使える
「相手に教えたいこと」を意識することは、プレゼントを送るときにも使えるのだ。
誕生日祝い、結婚祝い、お中元など日常の至るシーンでプレゼントを送ることがあると思う。
選ぶときって、相手が欲しているもの、末永く使ってもらえるものを考える事が多いのではないか。
ここでも考え方を変える。
選ぶプレゼントを変えるのではなく、「教えたい」というメッセージを付加する。
小暮さんはプレゼントで「塩」を頂いたそう。
「◯◯産の岩塩からできていて栄養があって、結晶がそのまんま入っている。ステーキには抜群です!」と贈り手の教えたいメッセージがあって、塩のファンになるくらい印象に残るプレゼントになったとのこと。
どんなモノでも、教えたいことを一言二言添えるだけで、
受け取った側の気持ちは、だからコレを選んでくれたんだね!と喜んでくれる。
その場を一緒に楽しめて、記憶に残るんじゃないかと思うとワクワクする。
贈り手に教えてあげたいメッセージを添える。
◼教えるつもりで学ぶ
教えたいということに正解はないということ。相手のことを考えて
教えてあげたいということがあればどんなことでもよいというアドバイスから、
肩の荷が降りた。
正解を見つけるためじゃなくて、素直にここを教えたいという思考を持っておこう。
教えるということは人を動かすだけじゃなくて自分をも変えていく。
書くことに正解を求めたり、気の利いたことを言わないと読んでもらえないとか
考えていたけども、
どうしてもあなたにここを教えてあげたいのです!だからちょっとだけお付き合いください!
的なスタンスで伝えられたら、きっと書くことも伝えることももっと楽しくなりそうな気がする。
仕事、プライベートで意識して、自分の言葉で表現していきたい。
日常が共有したいことで溢れる楽しい毎日になるに違いない。