徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

【映画】ブレードランナー2024

SF映画の金字塔、近未来都市はもうすぐそこかもしれない。】★★★★☆


1作目が公開されたのは私が生まれた1992年。
それから25年たった今、
前作から30年後の世界を描いた続編になっている。

1作目の記憶が薄れている状態で鑑賞。
1を復習していたらもっと楽しめたのかなと思ったけど素晴らしい作品だった。


舞台は2049年のカリフォルニア。ライアン・ゴズリングが演じる“ブレードランナ ー”のK(※人間社会に紛れ込んでいる、労働用の人造人間“レプリカント”を処分する役目の捜査官)。Kは重要な秘密にたどり着き、1作目で主演を務めたデッカードハリソン・フォード)の行方を追う。

1作目では、デッカードの恋人レプリカントの秘書レイチェルとの逃亡で話は終わったが、本作ではその2人の行方がどうなったのかも描かれている。

日本をはじめアジア文化が取り入れられている未来都市の実現のすごさ。
1作目でも日本の看板や広告がフィーチャーされている。
監督のリドリー・スコットが来日したときに訪れた新宿・歌舞伎町の街並みが忘れられず、
近未来の街を描いたのだとか。


環境は破壊され、貧困と病気が繁茂し、テクノロジーは発展し続け、荒廃した街並みや技術が発展して空飛ぶ車やビル並の電子広告をみて、何十年後、何百年後にはこの世界が実現しているのか...と思うと少し怖くなった。
描かれる近未来の街並みにでは、SONYの看板が目につく。笑
広大な砂漠に雪原、スモッグに覆われた町、謎めいた世界はとにかく綺麗だった。

今回、六本木のIMAXで鑑賞。
ざわつくノイズ、キーンと響く高い音や効果音、
心臓にまで響き、鑑賞し終わった後も余韻が残っていた。
あとは大スクリーンで観ることが
ブレード・ランナーをより楽しめるところ。
近未来都市や広大な場所を車で飛び回る。
空から地上に落ちていくシーンは、
一つのアトラクションに乗っているような浮遊感を味わえる。

主演にライアン・ゴズリングを抜擢したのは正解だったと思う。
ハマり役。自然な演技と吸い込まれる目と表情。
物語の中で、真実を追求していく中で特別な記憶を思い出し、彼が流す涙を見にもらい泣きしそうになる。

ハリソン・フォードが出てきた瞬間、
心が踊った。歳をとってもかっこいい。

”K”(ライアン・ゴズリング)とホログラフの恋人を演じるた”ジョイ”(アナ・デ・アルマス)が身体をシンクロさせるラブシーンがあるのだが、
編集に1年かかってしまうくらいの労力と時間を使ったそうだ。

また何十年後の舞台設定して映画化されるのだろうか。
3時間...長丁場、集中した。
具現化が難しいが、”人間とは何か”を考えさせれる。

この作品を鑑賞できる時代に生まれてよかった。