徒然日記

日常の些細なことのキロク。心に残る映画のことを積極的に紹介。

【ゴッホの死の真相は。】映画:ゴッホ 〜最期の手紙〜

芸術の秋、ゴッホ 〜最期の手紙〜 を観た。
言わずとしれた有名な画家、ゴッホ
彼の死の真相はだれにも分からないんじゃないか。

ここまで心を動かされる作品だとは思わなかった。
何と言っても映像表現がすごい。
油絵のアニメーションを大きなスクリーンを前に観るのは斬新。
過去をモノクロに現在の話はカラフルに。

ストーリーは、郵便配達のジョゼフの息子のアルマンはジョゼフから一通の手紙を託される。
それは自殺したゴッホが、実の弟テオ宛に送った手紙であった。
アルマンは手紙を受け取るべき人物を探しに出かけるとともに、ゴッホの死の真相を探っていく。


すべてが油絵のアニメーションであり、パリの街、風景、行き交う人々が立体的に描かている。
テクノロジーの進化を感じる。この作品に関わった人はどれくらいいるのだろうか。1枚ずつ描いては消してを繰り返していると思うが、どれだけの時間と労力がかかっているのだろうか。制作している裏側もドキュメンタリーにしてみたら面白いのではないかと思いながら観ていた。

カラスにお弁当を食べられるシーンがあるのだが、「カラスのいる麦畑」の絵が思い浮かぶ


アルマンがゴッホの死の真相を知るべく、ゴッホと関係を持った人物にインタビューして回る、
アルマンの心の変遷を描いているところが、まるでゴッホが生きていた年月を垣間見た気がしてならない。

ゴッホが弟テオに宛てた最期の手紙の一節「我々は自分たちの絵に語らせることしかできないのだ」
が印象に残る。
ゴッホが何を考えていたのかは分からない。ただ、生きている間に才能があるということを認めてもらわなければならないのではないかと考える。
死後、ゴッホの絵が世界的に有名になり「ひまわり」が代表作になるとは彼も思いもしなかっただろうな。


現在東京都美術館ゴッホ展が開催中。
これを観て映画を見たら、また感じ方が違うのだろう。

観終わったあと、映画館を出た東京の街並みが寂しく感じた。
油絵で映し出されたゴッホが生きていた1880年代のパリが、とても輝かしくみえた。