【プライドを捨てきれないセレブの悲劇劇】
ウッディ・アレンの作品全くもってコメディじゃない!
ハッピーエンドな終わり方でもないが、観終えた後はスッキリする。
かつてはセレブ生活を送っていた主人公ジャスミンの見栄を張って追い込んでいくところが
描かれていたと思う。
セレブな生活をしていた者が普通の生活をする、
それなりのプライドがあるんだろうな。
ウッディ・アレンの作品というと、ジャズ音楽とヨーロッパの街並みが映され
ワインかカクテルが飲みながらゆっくり観たくなるものだ。
しかし、ブルージャスミンは、現実的に起こりうる男女の恋愛、私生活における憂鬱さがはっきりしているから、自分ごとのように考えられる。
監督であるウッディアレンの人間観察力には驚かされる。
彼もそれなりの人生経験を積み重ねてきたから、描けるのであろうと。
ジャスミンの仕事観「私は価値ある仕事がしたい、受付とか無理」
の考え、やったこともないのに、言うなよ!!って思ってしまう。
もう、金も相手もセレブな生活なんてないんだからさっさとプライドを捨ててしまえ!って
思ってしまう。
お金がある人と結婚して、一切キャリアを積まずに、セレブ生活に浸ってしまい
すべてを失ってしまったら…。
とっさにプライドなんて捨てきれないだろう。現実を受け入れられな。
自分の幸せは自分で掴む、今・未来もすべて自分の責任であると感じた。
最後に、
ケイト・ブランシェット、綺麗で美しかった。