徒然日記

ふと感じた四季折々のこと、本のこと、街のこと

黒木奈々さん「未来のことは未来の私にまかせよう」

先日32歳という若さで、胃がんのためになくなられたフリーアナウンサー、黒木奈々さんの著書を読みましした。

失礼ながらニュースになるまでは、黒木さんのことは全く存じて無く、
「32歳の若さでフリーアナウンサー死去」というタイトルから読んでみようと思ったのです。


今年3月、亡くなられる前に出版されたもので
読んでいて、感情移入せざるを得ず涙がこぼれました。。

未来のことは未来の私にまかせよう 31歳で胃がんになったニュースキャスター



華やかでもてはやされる業界で、
学生時代から目指していた報道のアナウンサーになるために、
大学1年のころからアナウンススクールに通い、就職試験に失敗しながらもアナウンサーを諦めず、そして報道アナウンサーを目指すべくフリーという立場になってチャンスをつかむ姿勢は、清々しいというか、ストイックだなと思います。

本当に癌っていつどこでやってくるのか分からないから怖いです。

突然やってきた痛みから、胃がんであることを発覚し、
”今の癌を見つけられなかったら、2年後には命はない”と医者から伝えられたら、
私だったら、まず何を考えるだろうか。。。

診断結果を伝えられた時、
自分の身体の心配ではなく、アナウンサーという仕事の心配だけが頭にあったそうです。


仕事や今後の心配ではなく、「今を大切に」と伝えられたことから受け入れがたい現実を認め、
胃を摘出する手術を行い、2種類の抗癌剤でがん治療に励む勇気、アナウンサーとしてのプライドや強さ、そして仕事への情熱を感じさせてくれます。


最後まで弱音を吐かずに、癌と闘った1人の働く女性として、強さと彼女の意思が伝わってきます。




闘病生活、、、本当に大変だったと思います。


前向きに考えさせられる1冊です。
仕事とは何なのか、今悩んでいる人や人生について迷っている人にもおすすめできる1冊です。

書店にはあんまり置いていないと思います。



9月19日にお亡くなりになられたこと、残念です。
ごをお祈りします。


明日何が起こるかわからない、
当たり前の毎日に、そして今健康であるということをありがたいと思えるよう、今を大切に生きよぅ