【ヴェネチア紀行】
水の都、ヴェネチアへ。ミラノからバスで約3時間半。ボートに乗り換えてヴェネチアの入り口へ。ボートから降りるとほんのり海の香りが漂い、風が吹くと気持ちがよい。空にはカモメが気持ちよく飛んでいた。
ナポレオンが「世界で最も美しい広場」とたたえたサンマルコ広場。
高さ99メートルの大鐘楼、時計塔、サンマルコ寺院が建っている。
サンマルコ寺院は2人のヴェネチア商人によって建設された教会。建設内部を覆うモザイクや宝物室にある十字軍の戦利品がヴェネチアの繁栄をものがたる。
時計塔はコンドゥッチによって15世紀に建てられた塔。屋上にはムーア人の二体こブロンズ像があって、像が鐘を打ち鳴らす。
ヴェネチアの街中は狭くてまるで迷路のよう。
小さな通りにお店が並び、パステルカラーに塗られた家が並び、おもちゃ箱の中にいるよう。裏地ぽいところでは、人も住んでいて、3階の窓から洗濯物を干していたりもする。
海の幸が美味しいとのことでイカスミパスタを。
ヴェネチアといえば、街の中に水路があって、ゴンドラが進んでいる。
自分もゴンドラ体験へ。ヴェネチア出身のおじさんがボートを漕いでくれました。
ゴンドラから見える街並みが本当に綺麗で、風情がある。揺られるときの波の音が心地よい。
ちなみにゴンドラを漕いでくれる方たちは、赤か青のボーダーの服を着ていて、赤はゲイであると、彼が言っていた。
歌を歌いながら漕いでくれる人もいれば、フレンドリーに喋ってくれる方もいる。
溜め息の橋。かつて裁判所と牢獄を結ぶ役割をしていて、橋を渡りながら囚人がため息をついたことから名がついたそう。
その後、アカデミア橋を渡って、サンタマリアデッラーサル教会へ。中は無料で内覧できる。バロック様式の教会。
サルーテ岬に立っていて、ドーム型の屋根が美しい。まっすぐ進むと、税関岬の先端にプンタデッラードガーナにたどり着く。
この建物は安藤忠雄さんが設計している。風も強くて、波も大きかった。
最後にリアルト橋へ向かう。
ここも多くの人で賑わう。何があるってわけでもないんだけど、可愛らしい雑貨屋さんが並ぶ。
ポストカードも売っていた。
ガラス工芸のアクセサリーも伝統品で、ヴェネチアングラスの時計を購入。
ヴェネチアは本当に綺麗な街、どこを切り取っても絵になる。
20170524
【ミラノ紀行】
成田空港からアブダビ経由で飛行機に揺られて18時間。アブダビからミラノまで6時間!? 地図上だと近く感じて、3時間ほどかと思っていた。
はじめてのアブダビ(乗り換え)、飛行機から降りると、アブダビ空港はもわっとした空気が漂っていた。とても暑かった。
空港は、アラビアーンな音楽に、白いモスクとターバンを巻いた男性の姿や、警備員が猟銃みたいなものをぶら下げていて、普段見られない光景にアラブっぽいって思いながらも、どこか怖さを感じた。またエティハド航空に揺られて6時間、ミラノ空港に到着!
空港からバスで1時間、ミラノ市街に到着。
はじめに行ったのは、ヴィスコンティ家スフォルツェスコ城&スフォルツァ家の居城のスフォルツェスコ城へ。
青空に向かって噴水の水が青空に。
目の前には、ガリバルディ将軍隊が。
挨拶をして、via Dante通りを3分ほどまっすぐ進むと、ミラノの象徴、ドゥオーモの姿が見えてくる。その前に広場にドーンと立つ、v.エマニエル2世の像が。空高くそびえ立つゴシック教会。
13ドルで地下、屋上を見学できる。
着工は1386年、ミラノ領主のジャンガレアッツォ ヴィスコンティの令により、聖母マリアに捧げるために建設されて、1813年に完成。3400体の彫像と135本の小塔、神秘的であらゆるところに彫像とステングラスのバラ窓に魅了される。
外に出て裏側に回ると、屋上行きのエントランスがあって約200段を登ると、ミラノの街を眺望できた。
ドォーモの隣には、Vエマニエル 2世アーケードが。
実はディズニーシーの入り口のアーケードは、こちらを参考に作られているんだって。
またこの柄の上に右足のかかとを押して右に一周回ると、いいことがあるそう。
ミラノといえば「最後の晩餐」の絵も見られるサンタマリアデットグラツェ教会も。残念ながら最後の晩餐は見られず。建物だけ堪能してきた。
街にはカフェやジェラート屋さんが並び、みな外でビールやワインを手にしながら優雅な時間を過ごしていた。路面電車も通っていて、自転車や車も激しい。
★ミラノ映画館情報
小通りに進むと、小さな映画館を発見。
Vエマニエル 2世アーケード付近にはビッグシアターも。すでにアラジンが公開(日本は6月6日)、入り口もオシャレで、舞台のような空間で、テンションが上がる。
そこらじゅう歩きタバコしているイタリア人や観光客が多く、綿毛?のようなものも飛んでいて、乾燥していて、少し息苦しかった。ヨーロッパは冬しか訪れたことないから、どこの国も春~夏って少し息苦しさを感じるものなのかな。いや、ミラノ市街だけ?
ミラノ風カツレツ、ビーチェ。
カツは薄くてサクサク。
美味しい。フィッシュ&チップスみたい。
ミラノ市街に観光地がぎゅっと詰まっているから徒歩でも回れる距離で、半日あれば充分かなと思えた1日。
20190524
映画『ナイトクルージング』
『ナイトクルージング』生まれながら全盲の加藤さんが映画制作に挑むドキュメンタリー映画。
いろんな人が支えてくれて素晴らしいものに仕上がった達成感は半端なかった。まるで文化祭の準備しているようで、観ていてこっちも楽しかった。
本や原作を実写化するとき、よくこの内容は映像が不可なんて言われてたりするけど、映像化することに不可能なんてないんだなと思えた。
見えなくても、レゴブロックを使って位置を確認したり壁を作ったり、黒縁でカメラのアングルをイメージしたり、粘土で表現したり、斬新だった。
視覚障害だって映像を作れると証明になるだろう。完成した映画を加藤さんが観れないから、そこが残念だけど、多くのアニメーター、スタッフの方と一緒に細かく密に作ったから、加藤さんの頭の中で描いていたイメージが、映像化できたことを願いたい。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク「対話のある家」
先日、大阪、梅田のグランドフロント大阪の4階で、ダイアログ・イン・ザ・ダーク「対話のある家」を経験してきた。素晴らしかった!
6名の参加者と視覚障害者の方のアテンドを頼りに暗闇の中で、ガーデニングをする。
暗闇に入る前は、お化け屋敷に入るに近い怖さが少しあって、そんな暗闇のなか、安堵感をくれたのはみんなの声と初めて手にした白杖。白杖を使うことで立っている場所の柔らかさや固さを感じられる。思ったより白杖は重さがあった気がした。
真っ暗の空間、壁に寄りかからないと前に進めない。盲目者はこの暗闇の中で、白杖と音のみを頼って歩いているのだ。
家の縁側で裸足になって、寝っ転がってみると、芝生の冷たさと心地よさを感じる。実家でくつろいでいる感覚。耳をすますと鳥のさえずりと土の優しい香り。初めての人たちばかりなのに、家族のような距離感。触れる手と掛け声が、心の距離をぐっと近づける。
「壁に沿って歩くだけで精一杯だった。新しい場所を歩く時って、不安じゃないですか?」と聞いてみると、
アテンドの矢野さんは「暗闇に長年住んでいるからね、慣れたもんですよ」と。
"住む"っていう表現にびっくりしてしまった。
表現が面白いというか、暗闇の中での生活するのが当たり前だから、生活することに関しては不安ってないのかもしれない。
改めて、自分は視覚に頼りすぎているということを再確認。目で見る情報が全てではないし、見えないからこそ繋がれる絆や見えてくるものがある。星の王子様に出てくる、「大事なことは目では見えない」言葉をふと思い出す。
大阪では6月3日まで開催中。秋には東京の千駄ヶ谷付近で新施設オープン。
http://www.dialoginthedark.com
#dialogueinthedark
4月映画まとめ
★記者たち~衝撃と畏怖の真実~
9.11のテロ後、ブッシュ大統領はサダム・フセイン政権と倒壊させようと「大量破壊兵器の保持」を理由に、イラク侵攻に踏み切ろうと宣言し、イラク戦争を始めようとしていた。
大統領の発言を記者たちが信じる中、新聞社ナットリーダーの男性記者二人は、ブッシュの発言の疑いを持ち、真実を報道するべく情報源を掘り下げていく。新聞記者の奮闘する姿を描いたお話。
記者も常に危険と隣り合わせである。孤立されながらも勇気をもって真実を暴いてくれた二人はとてもかっこいい。
テレビやメディアが報道する情報すべてを鵜呑みにしてはいけないと分かっていても、テレビを通して報道されたものは信じてしまう。なんだか何を信じて疑ったらいいのかと考えてしまう。情報って恐ろしいものだ。
『バイス』を先に観るべきだったのかもしれない。
★バイス
チェイニー副大統領の姿の裏側を絵買いた社会派映画い。上の『記者たち』と合わせて見ると時代の流れがわかる。
副大統領になる前は、ろくでなしの電気工だった。
支配欲が強くて計算高い。家族思い。意外と心臓が弱かった…など
偉大な副大統領だけど、弱さがあって人間らしかった。
一部の人達が権力を握って支配していく怖さと恐ろしさは、日本の政府にも言えることだったり。大統領も議員もしっかり選ばないと、国がその人の思惑通りになってしまので、世の中をちゃんとしろうと思った。
★ねじれた家
アガサクリスティーの古典ミステリー!
レオニデスが暗殺され、探偵のチャールズが元恋人のソフィアから犯人探しの依頼を受ける。意外すぎる犯人でした。小説よりは映画の方がわかりやすいとは思うんだけど、劇中大きな変化なく淡々と物語が進むので時間が長く感じるかも。でも後半からは一気に物語に吸い込まれる感じ。
★スローキンの見た桜
日本の美しさの象徴であるサクラを題材にして展開していて、
ロシア兵と看護師の日本人ユイの結ばれることは許されない純愛劇に切なさがありながら、日本人女性の強さや美しさを感じられる。
日露戦争時代、松山のロシア兵捕虜収容所を舞台に、現在と過去を行き来しつつ日本人看護師とロシア兵の許されざる恋を描く。
日本の美しさの象徴である桜を題材にして展開。ソローキンとゆいが過ごした短い日々が日記に綴られていて、現在でも生き続いている。
ロシア兵と看護師のゆいが決して結ばれてはいけない切なさともどかしさがあって、
惹かれ合う偶然とお互いを思う気持ちがロマンチックだった。
歴史的背景、国境、文化を超えて、女性は結婚したい相手は選べず、親が選んだ相手と結婚しなければならない時代。ロシア兵に弟を殺された悔しさと怒りを感じながらも、会話を重ねていくことで惹かれていくところはロマンチック。
主演の阿部純子ちゃん、英語がとても流暢です。
★アリースター誕生
今更ながら鑑賞。レディガガのアーティストとしての圧倒的な美声と迫力にパワーを感じた2時間。素晴らしかった。
★半世界
海沿いの田舎町を舞台にした、39歳幼馴染み3人の物語。
炭火が焼かれる音、見下ろした海の景色、山の自然、家族の何気ない日常…が懐かしく、3人の無邪気な馴れ合いを観ると、よくふざけあってた中学時代を思い出す。
炭火の煙の香りが漂ってくるようで、不思議な余韻が残る映画。
★マイブックショップ
1950年代イギリスの田舎町で小さな本屋さんを開店した夢を叶えながらも、裕福な有力者に圧力に屈しながらもどうにか経営を続けようとする女性のお話。何かを始めたい、続けたい意思って大事。
イギリスの片田舎がとてもよいです。海、風、空気、美しくてとても静か。
本を誰かにプレゼントしたくなる。
★荒野にて
アンドリューヘイ監督作品。
父がなくなり、競走馬のピートに出会い、叔母に会うために荒野をめぐる15歳の少年チャーリーのロードムービー。
果てしなく広がる荒野、夜の冷たさ、夜空の美しさ、馬も少年も美しく素晴らしかった。この少年と同じ立場だったら、一人荒野を歩けるだろうか…。
少年の運命が過酷で危険すぎて、両親がいること、働き口があって毎日ごはんが食べられることに感謝をしないといけないと思った。
★美人が婚活してみたら
中村倫也目当てでみた。美人も大変だなーという感想。
★KINGDOM
漫画の再現度が高い!!大沢たかおが演じる王騎、めちゃくちゃかっこいい!
ワンオクの『Wasted Night』のエンディングあって、完成。
漫画実写化は賛否両論あるけど、役者の豪華といいCGといい、これは「るろうに剣心」以上の迫力があったと思う。
【映画】ブラッククランズマン
1970年代の後半アメリカ、黒人警官が白人至上主義団体KKKに入団するために、潜入捜査をするお話。実話をベースにしていて、人種差別を扱った映画ですが、コミカルなシーンもあり、とても観やすい作品。
黒人警官として採用されたロン・ストールーワースが同僚の白人警官フリップと手を組み、二人で一役を演じきる、二人のコンビネーションには、ハラハラされつつも見事なタッグに拍手を送りたくなる。
サスペンスエンターテイメントな部分もあり、エンドロールで流れるドキュメント映像には、衝撃を受け…。70年代後半の出来事だけど、現実にはまだ差別を巡った争いが続いている現実をつきつけられ、はっとさせられながらも胸が締め付けられた。
「アメリカンファースト」という考えが根付くアメリカで、人種差別をなくすのは難しいものなんだろうと思うほど。また、作品には70年代の音楽やファッションが取り入れられていてかっこよさも。潜入物として楽しめ、差別を扱った社会派映画として、私達の日常に潜むちょっとした偏見や差別の根源とは何だろうと考えさられるだろう。アメリカの変動の時代とよばれた60年70年代に興味を持てるんじゃないかな。
3月映画まとめ
★GUILTY
電話からの音声だけを頼りに誘拐事件を解決する新感覚サスペンス。
音声だけで状況を想像するしかなく、こんな見せ方があるのかという驚きと、緊迫感や先入観があって面白かった。
音声だけで何が起きているのかをイメージするから、人それぞれ頭の中で描いた像は違うだろうな。
アニメーションの可能性が無限大。映画館で体験してきてよかった。時空を超えて
スパイダーマンたちが複数登場する設定も面白いし、ストーリーが魅力的。
★翔んで埼玉
埼玉の人ってそんなに東京や千葉に敵対心もっているの?w
田舎出身の私からみたら、東京の隣都会じゃんwって思ってしまった。
★フォルトゥナの瞳
原作を期待してみたけど、先の展開が見えて…という感じです。